映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』美術メイキング映像が公開

 香港No.1ヒット(広東語映画動員数※9月現在)を記録した「九龍城寨之圍城(原題)/Twilight of the Warriors: Walled In(英題)」の邦題が『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』に決まり、日本公開日も2025年1月17日(金)と決定。この度、製作費の1/6にも上る約10億円をかけて作られたという本作のもう一つの主役“九龍城砦”の美術のメイキング映像が解禁された。

 本作は、第77回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーンおよび、第37回東京国際映画祭にて上映され、世界中の映画ファンから大喝采を浴びた。ルイス・クーを主演に迎え、香港映画界のレジェンド、サモ・ハンほか、アーロン・クォック、リッチー・レンなど豪華俳優陣に加え、レイモンド・ラム、テレンス・ラウ、トニー・ウー、ジャーマン・チョン、フィリップ・ン等若手実力派がアクション・シーンを更に盛り上げている。

 香港では、広東語映画として歴代No.1の動員数を記録し、社会現象を巻き起こした。監督は、2006年『ドッグ・バイト・ドッグ』で長編映画デビューし、同年ショーン・ユー主演、魔裟斗共演の『軍鶏 Shamo』、2012年ジョニー・トー製作『モータ―ウェイ』、2015年には『SPL/狼よ静かに死ね』の続編『ドラゴン×マッハ!』など数多くのアクション作品を手掛け、2021年『リンボ』では数々の映画賞を受賞している、名匠ソイ・チェン。アクション監督には『るろうに剣心』シリーズほか、ドニー・イエン出演作品を始め、世界中に活躍の場を広げている谷垣健治。音楽は『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』などアニメからドラマ、CM、ゲーム、舞台、映画までジャンルを超えて数多くの劇伴を手掛ける川井憲次。そして、本作で話題を呼んだ、製作費の1/6とも言われる5,000万香港ドル(日本円=約10億円)をかけて制作された九龍城砦のセットも見どころの一つ。

 そして、この度美術にフィーチャーしたメイキング映像が解禁となった。ソイ・チェン監督、そして美術監督のマック・コッキョン。この映画のもう一つの主役とも言える“九龍城砦”の壮大な美術制作を実現させた彼らを突き動かしたものとは?ソイ・チェン監督は、「どうにかして九龍城砦を再構築し、現在の観客に届けたかった。創作を愛する我々の大きな衝動だった」と九龍城砦の存在自体が彼らを突き動かしたと明かしてくれた。マック・コッキョンは、「我々はまず、たくさんの資料を集め、大勢のかつての住人たちに会った。難しいのは、皆が目にするような資料からかつての人々の生活を作り上げること。暮らしの細部に焦点を当てることだ。我々が描きたかったのは治安の悪さではなく、情のある生活だ」と語る。

 さらにソイ・チェンとマック・コッキョンはリアルに再現するだけでなく、要素を拡大したという。それを象徴するものの一つが水道管と電線だという。「3階より下には多くの水道管が張り巡らさせれている。実際城砦に通っていた水道管は1本。つまり、2階や3階の水道管は全部“盗水”なんだ。上階を走る大量の電線は“盗電”で1戸に1本繋がる。“混沌の中に秩序あり”めちゃくちゃに見えるが全部秩序があるんだよ」と語る。マック・コッキョンも「城砦はめちゃくちゃなわけじゃない、それぞれの建物はきちんと整ってる。密集して建っているから細い通路ができているだけ。我々はそれを利用して主人公が内部を知っていく様子を描いた」と魔窟と呼ばれた九龍城砦とはまた違う表情を彼らが描こうとしていたのが見て取れる。さらに秋兄貴役のリッチー・レンは「雑然とした中に生活の温もりがある。温かい情景だよ」と、そこに根差した人々の温かみのある暮らしが描かれているという。細部まだこだわり抜かれた本作のもう一つの主役“九龍城砦”の美術について、是非公開前にチェックしてから楽しんで欲しい。

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』
2025年1月17日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー
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