映画『ブルータリスト』11年ぶりの共演フェリシティ・ジョーンズ&ガイ・ピアースのインタビュー映像が解禁

先日発表された第97回アカデミー賞®では、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞、撮影賞、美術賞、作曲賞の合計10部門にてノミネートを達成した映画『ブルータリスト』。

『博士と彼女のセオリー』以来、本作で2度目のアカデミー賞ノミネートとなったフェリシティ・ジョーンズと、初ノミネートとなったガイ・ピアースがそれぞれ取り組んだ役柄への思いと、『あなたとのキスまでの距離』以来11年ぶり2度目の共演でくだけた関係性を感じさせる2人の素顔を捉えたインタビュー映像が解禁された。

ホロコーストでのトラウマを抱えたラースローの妻エルジェーベトを演じたフェリシティ・ジョーンズ。『博士と彼女のセオリー』以来、本作で2度目のアカデミー賞®ノミネートとなったフェリシティだが、今回自身が演じた役柄について「アクセントや声も普段の私とはかけ離れている。もちろん健康状態も全く違う」「だから大きな挑戦だった」「俳優人生で最も大変な役柄だったかも」と身体的にも心理的にも困難を極めた経験だったことを語る。

主人公ラースロー・トートの類稀なる才能をパトロンとして支えた著名な実業家ハリソンを演じたガイ・ピアース。意外にも本作がアカデミー賞®初ノミネートとなったが、いわゆる<支配階級>を演じることについては監督と話し合いを重ねたと言う。そして「とんでもない大金を稼ぐ」彼ら特有の「強い自尊心と、権力に溺れる感覚」そして、心の奥底では弱さを感じながらも力を求め「権力で他者を支配して強くなったと感じたい」気持ちを理解しながら、演じきったと明かす。

最後、エイドリアン・ブロディの演技に対する誠実さについて、惜しむことのない賞賛を送った2人。真剣なトークを繰り広げた後、ガイが「彼(エイドリアン)との共演には少しだけ萎縮しちゃったよ」と吐露、しかし「彼女(フェリシティ)は前にも共演してるから大丈夫」とおどけみせたことに対して「萎縮してよ笑」「それは失礼」と笑顔でじゃれ合う姿など、スターになっても全く気取らない2人の素顔が垣間見えた様子を捉えた貴重な映像となっている。

ラースロー・トートを演じるのは、『戦場のピアニスト』(02)で第74回アカデミー賞®主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディ。ラースローと共に数奇な運命をたどることになる妻エルジェーベトを演じるのは、『博士と彼女のセオリー』(14)で第87回アカデミー賞®主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズ、アメリカへ渡ったラースローの運命に大きな影響を与える大富豪ハリソンを演じるのは、『L.A.コンフィデンシャル』(97)、『メメント』(00)などのガイ・ピアース。そのほか、ジョー・アルウィン(『憐れみの3章』(24))や、ラフィー・キャシディ(『トゥモローランド』(15))など、ハリウッドを牽引してきたベテラン実力派から注目の若手まで幅広い役者陣が顔をそろえている。

第二次世界大戦後、無残にもすべてを奪われた建築家が希望を抱いたアメリカンドリーム。見知らぬ土地と異なる文化、その光と影に苛まれながら、家族への愛と建築への情熱をたぎらせ続けた 30 年――それは決して平坦な道ではなく、美談にまみれた軌跡でもない。移民として苦境にさらされ、欲望に弱く、孤独に打ちひしがれた一人の男の圧倒的なヒューマニティを肌で感じる215分。その切り拓かれていく半生と共に旅しながら、極上の没入体験を我々にもたらす唯一無二の人間ドラマである。

『ブルータリスト』
2月21日(金)より全国公開
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