- 2025-3-3
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映画『ブルータリスト』(公開中)が、第97回アカデミー賞®主演男優賞、作曲賞、撮影賞の合計3部門にて受賞を果たした!

本作は、第二次世界大戦下にホロコーストを生き延び、アメリカへと渡った、ハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)の30年にわたる数奇な半生を、監督・脚本を務めた36歳の気鋭ブラディ・コーベットが描き出した、215分にわたる壮大な人間ドラマ。
才能にあふれるハンガリー系ユダヤ人建築家のラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)は、第二次世界大戦下のホロコーストから生き延びたものの、妻エルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)、姪ジョーフィア(ラフィー・キャシディ)と強制的に引き離されてしまう。家族と新しい生活を始めるためにアメリカ・ペンシルベニアへと移住したラースローは、そこで裕福で著名な実業家ハリソン(ガイ・ピアース)と出会う。建築家ラースロー・トートのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、ラースローの才能を認め、彼の家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築をラースローへ依頼した。しかし、母国とは文化もルールも異なるアメリカでの設計作業には多くの障害が立ちはだかる。ラースローが希望を抱いたアメリカンドリームとはうらはらに、彼を待ち受けたのは大きな困難と代償だったのだ――。
『戦場のピアニスト』以来22年ぶり!アカデミー賞®にて、2度目の主演男優賞を獲得したエイドリアン・ブロディ。『戦場のピアニスト』と同様、ホロコーストからの生還者を演じたブロディは、「戦争や組織的な抑圧、反ユダヤ主義や人種差別、他者への偏見など、長く残るトラウマを代弁するために、私は再びここにいます」と言及し、「現在進行中の闘いであり、人々は仲間はずれにされたり、部外者のように扱われたりしないよう、尊重されることを切望しています」と渾身の言葉を紡いだ。
主人公のラースロー・トートを演じるのは、『戦場のピアニスト』(02)で第74回アカデミー賞®主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディ。ラースローと共に数奇な運命をたどることになる妻エルジェーベトを演じるのは、『博士と彼女のセオリー』(14)で第87回アカデミー賞®主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズ、アメリカへ渡ったラースローの運命に大きな影響を与える大富豪ハリソンを演じるのは、『L.A.コンフィデンシャル』(97)、『メメント』(00)などのガイ・ピアース。そのほか、ジョー・アルウィン(『憐れみの3章』(24))や、ラフィー・キャシディ(『トゥモローランド』(15))など、ハリウッドを牽引してきたベテラン実力派から注目の若手まで幅広い役者陣が顔をそろえている。
現在公開中の本作には、「一寸の狂いもない『映画』としてのデザイン設計に感服」「圧倒的没入感と『映画力』に酔いしれる傑作」「215分、1秒も無駄がない美しいショットの数々にほだされた」「劇伴が素晴らしい」「音響設備の良い大スクリーンで音楽に酔いしれるだけでも一見の価値あり」など、オスカーを獲得した撮影賞、音楽賞に言及するコメントが続々とSNSに投稿されている。また、前半100分上映+15分間のインターミッション(休憩)+後半100分という上映スタイルも話題となっており、「生まれて初めてのインターミッションを経験した!」「休憩があるおかげでお手洗いの心配がない!」「インターミッションがあるので体感的には215分の長さを感じない」など、215分間が丸ごとイベントになる極上の映画体験に歓喜する声が続出!このアカデミー賞®受賞を機に、より多くの人にこの唯一無二の没入を体感してほしい。
第二次世界大戦後、無残にもすべてを奪われた建築家が希望を抱いたアメリカンドリーム。見知らぬ土地と異なる文化、その光と影に苛まれながら、家族への愛と建築への情熱をたぎらせ続けた 30 年――それは決して平坦な道ではなく、美談にまみれた軌跡でもない。移民として苦境にさらされ、欲望に弱く、孤独にひしがれた一人の男の圧倒的なヒューマニティを肌で感じる215分。その切り拓かれていく半生と共に旅しながら、極上の没入体験を我々にもたらす唯一無二の人間ドラマである。
【エイドリアン・ブロディ コメント抜粋】
この作品の素晴らしさは、私たちが他者の苦境に対してもう少し優しさと尊敬の念を持つことを思い出させてくれることだと思います。
反ユダヤ主義の居場所はもうありません。人種差別にも居場所はありません。
より健全で、より幸福で、より包括的な世界を祈ります。
過去が私たちに何かを教えてくれるとしたら、それは憎しみを野放しにしないようにという戒めだと思います。
戦争や組織的な抑圧、反ユダヤ主義や人種差別、他者への偏見など、長く残るトラウマを代弁するために、私は再びここにいます。しかし、それは現在進行中の闘いであり、人々は仲間はずれにされたり、部外者のように扱われたりしないよう、尊重されることを切望しています。
『ブルータリスト』
全国絶賛上映中
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