- 2011-2-3
- NEWS
TVドラマ『アントラージュ★オレたちのハリウッド』でハリウッドスターのヴィンスを演じてブレイクした、エイドリアン・グレニアー。『プラダを着た悪魔』でのアン・ハサウェイの恋人ネイトもハマリ役でしたよね!
イケメン俳優として名前が知られている彼ですが、ドキュメンタリー映画『SHOT IN THE DARK』で監督デビューを果たしている多才なセレブ。2作目の監督作『ティーンエイジ・パパラッチ』は、13歳のパパラッチ少年オースティンを追ったリアリティ・ムービー。本作の魅力&撮影秘話などについて、エイドリアンが語ってくれました!
少年パパラッチを追うことになった理由
セレブはパパラッチに追いかけ回されるのが常ですが、『ティーンエイジ・パパラッチ』では、セレブであるエイドリアンが少年パパラッチのオースティンを追いかけるという、逆の図式がとても興味深い! そのきっかけは?
「セレブに対する、タブロイドカルチャーというものが行きすぎてしまっていて、若い人たちにあまりよくない影響を与えていると感じていたんだ。13歳の少年オースティンがカメラを持ってセレブを追いかけていることについて、「別にいいんだ」と思ってしまうところまできてしまっている。それは違うんじゃないか、と思ったんだ。彼がなぜそういうことをするんだろう? という疑問からすべてが始まったんだよ」
自身がセレブでありながら、本作の監督を務めるにあたって、セレブをとりまく状況をどうとらえていたのか知りたいところ。
「ひとつの考え方があったとして、それを100%表現するのは不可能だと思う。良くて半分の真実が描けるくらいじゃないかな。だから、今回の作品を撮る際に大切だったのは、たくさんの角度からこの物語を見ること。そうすることで全体像が見えてくると思ったんだ」
セレブのパパラッチ対策の秘訣は“愛情と思いやり”!
作品を撮り終えて数年が経過し、今ではパパラッチとセレブの関係はますます過熱している状況に。そのことについてはどう思っているのでしょう?
「僕は物事との関係性をみながら、状況を判断するタイプ。だから『良い』『悪い』とか、『過熱している』『過熱していない』とかではなくて、もっと客観的な位置から見るんだ。物事って何事も常に変化して変わっていくと思うし。むしろ自分に大切なのは、“今起きてることに対して、自覚を持つこと、意識を持つこと”。みんながそういう意識を持つと、変わっていくと思う」
とはいえ、自分が追いかけ回されるのはかなりのストレスなのでは? パパラッチに応戦するセレブも多い中、付き合い方の方法なんてあるのでしょうか。一般人には計り知れない苦労がありそう……。
「メディアはツールであるべきだし、自分はその使い手なんだということを決して忘れてはいけないと思う。パパラッチとのトラブルでこれはひどかった、というのはないね。彼らと普通に接してて楽しいときもあるし、こちらが声をかけて挨拶することもあるんだ。もし、彼らからあまりよくない態度で接してきたとしても、こちらが愛情や思いやりを持って接することができれば、関係は良くなると思う。実は、それはこの映画でも伝えようとしていることの1つなんだ。思いやりを持って、もっと人間的なつきあいをしようよ、ってね」
オースティン少年の今後について
オースティンがパパラッチになったのは、母親と行ったスパでパリス・ヒルトンと遭遇して写真を撮ったことがきっかけ。パリスはオースティンに優しく接し、スパを出るときは2人でパパラッチの群れの中を一緒に並んで歩いたのだとか。そのときのアドレナリン全開の空気感に魅了されたオースティンは、それから少年パパラッチとして活動をスタート。
撮影当時は13歳の少年だった彼も、今では17歳に。先日、オースティンは来日して写真展も開催されました。今後の彼に対して、エイドリアンはどう思ってる?
「今でもオースティンとは携帯メールで時々やりとりしてるよ。お母さんが彼の活動を許可したことで、学校では学べないような知識を身につけたと思う。この作品で学んだことが、これからの成長の糧になってくれればいいね。とは言っても、彼のちょっと生意気でパンキッシュな感じっていうのは変わらないんじゃないかな(笑)。独特な生命感、勢いはキープしながら、バランスのいい大人になってほしいと思うね」
(Photo:Makiko Ota Text:Miwa Sakurai)
© 2009 RECKLESS PRODUCTIONS ALL RIGHTS RESERVED
『ティーンエイジ・パパラッチ』
2月5日(土)より、新宿バルト9他にてロードショー。
公式サイト http://www.teenage-pap.com/