- 2011-11-15
- NEWS
「年の功」という言葉がありますが、いくつになっても人は恋をするとドキドキして、よくわからない行動にでたり、傍目から見たらこっけいな暴走状態になってしまうもの。11月19日公開の映画『ラブ・アゲイン』は、理想的な家庭に甘え、イケてない中年と化していたダンナ、キャルがある日突然、妻から離婚をきりだされたことから、自分改造計画にチャレンジする姿を中心に、初恋、電撃的な別れ、その他恋愛のさまざまな局面を描いた、笑えて最後は胸がキュンとするコメディなのです。
▲主演は『40歳の童貞男』で知られるスティーブ・カレル。
どんなお話かと言いますと
まじめを絵に描いたような40代のキャル・ウィーバー(スティーブ・カレル)は理想的な人生を送っていた。安定した職に就き、マイホームを手に入れ、高校時代の恋人だった妻との間にはかわいい子供たちがいる。しかし、妻のエミリー(ジュリアン・ムーア)が男をつくり、離婚を考えていると知ったときから、キャルの“申しぶんのない”人生はもろくも崩れ去る。おまけに昨今の“独身市場”では、キャルのようにウン十年もデートから遠ざかっている中年男はヤボなバツイチとして相手にもされない。
ひとりの夜を地元のバーで寂しく過ごしていたキャルは、30代の遊び人ジェイコブ・パーマー(ライアン・ゴズリング)と知り合う。ジェイコブは、妻への未練を断ち切れないキャルにもう一花咲かせてやろうと考え、キャルに男慣れした女性を紹介し、男らしい酒の飲み方を手ほどきし、ハイファッションを見立ててやった。おかげでイケてるダンナに変身したキャルだが、心までは変えられない。
一方、キャルとエミリーの13歳の息子のロビーは17歳のベビーシッター、ジェシカに夢中。そのジェシカが好きなのは……。
というもの。
よく「中年の危機」と言いますが、キャルの場合は、ある日突然、予想外のタイミングで危機に直面するため頭の中が真っ白に!! そんな彼のリアクションにまずは注目! その後、彼は毎晩、近所のバーに出かけ、甘いカクテルをストローでチューチューすすりながら相手構わずグチるのですが、その姿全体からかなりの負け犬感が漂い、熟年離婚の寂しさが炸裂。
その様子を見ていたのがライアン・ゴズリング演じるジェイコブで、彼は頼まれてもいないのに自ら指南役を買って出てキャルをイケダン(イケてるダンナ)に仕上げていくのですが、その指導ぶりがなかなかスパルタ。ライアンはあまりコメディのイメージがなかったのですが、この役を演じるために独自のリサーチを行ったそう。
「ジェイコブは基本的チャラい男。根はいいヤツなんだけど、軽薄なところがあって、磨き上げてきた恋愛テクニックを誰かに受け継いで欲しいと思っている。役作りとしては“ナンパの達人”を特集したテレビとか、“女性を落とす必勝法”みたいな本とかを参考にしてみたんだ。どれもえげつない内容だったけど、ジェイコブを理解するうえでは役に立ったよ」とのことです。
そんなキャルが奮闘している一方で、長男のロビー(13歳)は17歳のベビーシッター、ジェシカに夢中。彼はロマンスにバラ色のイメージを抱いていて、ジェシカこそ魂の伴侶だと確信。4歳ぐらいの年の差ならチャンスがある、あきらめずに戦いつづければ愛はきっと手に入るはずと信じているのです。その驚きの行動力は、暴走に近いけれどかなり女子的にはグッとくるはず!!
▲ロビーのお相手、ジェシカを演じるのはアナリー・ティプトン。『America’s Next Top Model』を経て、『グリーン・ホーネット』にも出演。とってもキュートなので注目です!!
他にも、見た目だけはイケダンになったキャルが心惹かれる、ワイルドな女性役をマリサ・トメイが演じていたり、ジェイコブを振るマジメ女子ハンナにエマ・ストーン、その恋人役が人気シンガーのジョシュ・グローバンだったりと、出演陣はかなり豪華。
主演のスティーブ・カレルは「このストーリーのすばらしさは三世代のロマンスを描いているところだね。各世代の恋愛模様を交錯させながら、いくつになってもわからないことはあるというメッセージを伝えているんだ。ときには、自分の子どもから貴重な人生訓を教わることもある」
「愛はすべてに勝つとはかぎらないけれど、たいていのことには勝者だよ。それに人間には反骨精神が備わっているからね。それを発揮すれば、愛はきっと手に入る。ひとつの愛を再発見することもあるだろうし、別の愛が見つかることもある」
とこの映画の魅力を語っています。
冒頭で夫に三行半を突きつけるエミリーも、決して悪女ではなく、仕事もできてユーモアもあり、家族を愛している魅力的な女性。長年安定した結婚生活をおくっていたら、こういうこともあるんだろうなぁ、と思えます。
『ラブ・アゲイン』
2011年11月19日(土)シネマート新宿、シネマート心斎橋他全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
途中、コメディらしい大騒動もちゃんとありつつ、ラストは試写室でも鼻をすする音が……。熟年世代はもちろん、マンネリカップル、20~30代の婚活世代もぜひ☆ 長男ロビー君の初恋ぶりもとっても新鮮。今週末公開です。お見逃しなく☆