- 2012-3-7
- NEWS
英国初の女性首相マーガレット・サッチャーをメリル・ストリープが演じ、アカデミー賞主演女優賞を受賞した映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』。本日、プレミア試写会が行われ、主演のメリル・ストリープとフィリダ・ロイド監督が舞台挨拶に登場!!
▲最初に観客のみなさんから「アカデミー賞おめでとう!(拍手)」というかけ声があり、サプライズな表情のメリル。
メリルの来日は、『マンマ・ミーア!』以来3年ぶり。2人は客席の間を通り、ファンの方から花束を受け取ったり、来場していた中曽根康弘元首相と握手をしながら、舞台へと向かいました。
舞台に立ったメリルは「アリガトウ、アリガトウ」そしてなぜか「オハヨウゴザイマス」と、芸能界風のご挨拶。
▲大女優のオーラがびんびん伝わってきました。
先日のアカデミー賞受賞の発表の瞬間について聞かれると「すっごくハッピーだったわ。もうこの歳ですから、興奮することなんてないと思っていたんですけど、あのときは頭が真っ白になってしまったわ」と振り返っていました。
フィリダ・ロイド監督は、サッチャー役にアメリカ人のメリルを起用したことについて、「マーガレット・サッチャーは世界的に有名な超大物。イギリス初の女性首相ですし、人間としても驚くべき人です。そんな女性を演じるにはメリルのように知的で演技の幅があり、経験もあり精神的にも大物でないと。またサッチャーには冷酷な一面もあるので、演じる女優には温かさやウィットも必要でした。これは政治的な映画ではありません。権力を持った人間の栄光と挫折の物語なのです」と解説。
メリルはこの映画のために、イギリス英語のアクセントをマスター。さらに、サッチャーさんの86歳までを演じたことも話題に。さぞ大変だったと思われるのですが、「人間は大人になっても子どもの部分があるように、若い時でも年老いた部分も持っていて、子どもから年老いたときの自分と一緒にずっと人生を歩むものだと思っているのよ。それに国籍が違っても人間は似ているもの。だから次回作は日本人を演じるかもしれないわ」と笑っていました。
▲メリルのファッションは黒のフェラガモのコートジャケットにプラダの靴(写っていませんが)、パールのネックレスと指輪はTASAKIだそうです。
©2011 Pathé Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
3月16日(金)TOHOシネマズ日劇ほか 全国ロードショー
配給:GAGA
中曽根康弘氏コメント:サッチャーさんとはサミットで5年間ご一緒していましたが、政治家としてはこうあるべきだという姿を映しだし、ご本人がよく現れていました。困難に遭遇した時の政治家はみな同じです。サッチャーさんは愛情ある女性らしい面もあります。世界中の政治家にこうあるべきだと示しているいい映画で、感銘を受けました。