「好きな仕事をしているから、毎日ハッピーよ」リリー・コリンズインタビュー

9月14日から公開の映画『白雪姫と鏡の女王』で白雪姫を演じているリリー・コリンズにインタビュー。映画のこと、そしてプライベートでのリリー自身について聞きました!
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映画『白雪姫と鏡の女王』はおなじみの童話「白雪姫」をベースに、ラブ、バトル、アクション、ダンス、そしてユーモアをたっぷり盛り込んだファンタジー・エンタテインメント。
白雪姫をいじめる女王様はハリウッドのアイコン、ジュリア・ロバーツが演じているのですが、全編を通じて自分大好きなワガママぶりと痛快なまでの毒舌トークが炸裂。一方、リリーが演じた白雪姫は、18歳までお城に閉じ込められていたものの、逃れて森へ逃げ込み、そこで7人の小人たちのギャング団に仲間入りするという型破りなプリンセス。王子様の助けを待つのではなく、自らの運命を切り開く現代版の白雪姫になっています。


◆今の女性にアピールできる白雪姫像をつくった
— グリム童話の「白雪姫」と本作との違いは?
リリー:子どもの頃からディズニー映画は大好きで何度も繰り返し観ていたけれど、白雪姫といえば、思い浮かぶのはリンゴと7人の小人たち。白雪姫は女王様に圧倒されて、王子様を待つというイメージしかなかった。だから、今回の白雪姫は今の若い女性がより共感できるような、王子様を待たなくても自分の力で運命を切り開いていけるプリンセス像を作りたかった。最終的には王子様に手を貸してもらうけれど、彼女の方も王子様を救ってる。オリジナルとは違うけれど、この方が今の女の子にはアピールできると思うわ。
lily03_21— ジュリア・ロバーツと共演した感想は? 素顔のジュリア・ロバーツはどんな人?
リリー:もともとジュリアの映画の大ファンだから、今回共演できてとてもうれしかったし、彼女のようなキャリアを積んでいきたいと思っているの。実際共演して、女優として自分を出し惜しみしない人だって思ったわ。たとえば、2人のシーンでアングルを変えて私だけを撮っているとき、彼女は映らないからそこにいなくてもいいわけで、実際代役を使う人もいるわ。でもジュリアはちゃんと一緒に演技をしてくれた。それに自分の立場をよく知っているから、シーンごとに照明の位置、アングル、次のショットはなに? ってすごくたくさん質問をして、どこで演技のピークを持ってくるかなど、自分の演技を決めていた。その様子を見ているだけで本当に勉強になったわ。でもカメラがないところでのジュリアはとってもおもしろくて、守ってくれる母親のような人。私が少しでも不安そうにしていると、そばに来て手を握ってくれたり、とても気を遣ってくれる人なのよ。
— 今回の撮影で最も大変だったシーンは?
リリー:剣を使ったアクションシーンだったのは間違いないわ。4カ月間特訓して撮影に臨んだんだけど、塩でできた雪の中でコルセットとロングパンツを履いて、1日9時間、4日ぐらいかけて撮影したの。すごく暑くて、その上アクションははじめてだから、動きを忘れちゃいけないし、台詞もあるし、アーミーをケガさせてはいけないし、もちろん自分もケガをするわけにはいかない。いろいろ気を遣わなきゃいけないことがあって大変だった。でも、ちゃんと自分たちがアクションをこなしていることがわかる仕上がりになっているので、とっても満足しているわ。
◆本当にやりたいと思えばできることがわかった
— 白雪姫は召使いの一言でお城の外に踏み出すけれど、リリーにとってのそういう人物は?
リリー:私の母は新しい体験や未知の世界へ一歩踏み出すことに対して、常に背中を押してくれる存在で、とても影響を受けているわ。映画のようにきっかけとなる一言はないけれど、そういう育てられ方をしたから、自分は未知の体験を怖がらずに踏み出せるんだと思う。
lily03_2— プレミア試写会で映画を見て笑顔になって欲しい、と言っていましたが、リリーが笑顔でいるのはどんなとき? 
リリー:今は、本当に好きなことを仕事としてやらせてもらっているし、旅も大好きだから、毎日ハッピーで笑っているわ。特に友だちと過ごすときが楽しいかな。業界とは関係ない学校の友だちと一緒にいるときは冗談をいって笑ってばかり。あとは音楽を聞いているときに、楽しかったことを思い出して笑ったり。そもそも人生って笑っている方が楽しく過ごせるでしょ。だから私はいつも笑顔なのよ。
— 本作ではダンス、歌、アクションに挑戦していましたが、今後チャレンジしたいことは?
リリー:8月から撮影が始まる新作ではナイフを使ったアクションがあるの。だから今は、そのトレーニングを積んでいるところ。役者として、どんな役でも挑戦する部分があるといいなと思っているわ。大変だけどやりがいがあるし、コワイなと思うものほど達成したときの喜びは大きいでしょう。
— 白雪姫も小人たちから特訓を受けてましたね。
リリー:もともともっと成長したい、もっと強くなりたいと思うタイプなので、今も、ナイフを使ったアクションのために体を鍛えているところ。最初はムリと思ったウエイトも、トレーニングをするうち、持ち上げられるようになったわ。それを体験したから、最近、心が平穏なの。自分が本当にやりたいと思うことなら、できるってことがわかったから。
— 作品を見たご両親(父親はミュージシャンのフィル・コリンズ)の反応は?
リリー:「スクリーンに映っているのがリリーだってことを忘れてしまった。白雪姫の成長物語を見た気がする」と言ってくれたわ。親にスクリーンにいるのが娘だってことを、忘れさせることができたのは女優として本当にうれしかった。出演作を親と一緒に観るのは、とっても誇らしい気持ちだったけど、彼らには映画のファンタジックな世界に浸って欲しいと思っていたから。これからもそういう演技を続けていきたいと思っているわ。
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『白雪姫と鏡の女王』
9月14日(金)丸の内ルーブルほか全国ロードショー
配給:ギャガ
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