- 2014-2-14
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世界的ベストセラー作家トム・クランシーによる“ジャック・ライアン”シリーズの最新作で、リブート作品として現代を舞台にジャック・ライアン捜査官の誕生から活躍を描いた映画『エージェント:ライアン』。クリス・パイン演じる主人公、ジャックのフィアンセ、キャリーを演じているキーラ・ナイトレイのインタビューが届きました!
©2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
この作品は、経済アナリストからCIAエージェントにリクルートされたスパイ経験ゼロのジャック・ライアンが、ルーキー捜査官として“次世代型テロ”の巨大な謎に挑む、インテリジェンス・スパイアクション。監督はケネス・ブラナーで、彼は世界の株式市場に大混乱を引き起こそうと目論むロシアの富豪で実業家ヴィクトール・チェレビンとして出演もしています。
Q:本作に出演したきっかけは?
キーラ:ここ2年ほど、完全な娯楽作品か、ものすごくポジティブな作品に出たいと思っていたの。5〜6年前から、ほぼすべての作品で死んできたから(笑)。死や闇といった作品ばかりだったので、少し明るい気分になりたかった、というのも理由のひとつね。これは私にとってのポップコーン・ムービーで、楽しんで演じられる、これぞハリウッドのサスペンス映画という作品。多額の製作費をかけた作品は、7〜8年前に出た『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』以来だったので、そういう意味でも久しぶりの経験だった。でもいちばんの魅力はやはりブラナー監督。役者として一緒にシーンを演じている人に、演出されるのはどんな感じなのか、とても興味があって、彼の仕事ぶりは見ていてとても面白かった。
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Q:ブラナー監督との出会いは?
キーラ:11歳くらいのときに、一度、会ったわ。映画版『ハムレット』に登場する役者役のオーディションで、自分が役をもらえないことは、ほぼ最初からわかっていたんだけど、ケネスは時間をとってセットの模型を見せてくれたり、今後こういうことをするつもりだという話もしてくれて、とても親切だった。作品に参加する見込みはないのに、時間を割いてくれて、11歳の子どもをちゃんとひとりの人間として扱ってくれたのよ。私は子どもの頃に見た映画『から騒ぎ』に夢中になって以来、彼の大ファン。昔は台詞をすべて暗記していて、ビデオテープがダメになるまで繰りかえし見たわ。女優になりたいと思った大きな要因があの映画。だからずっと昔から彼と一緒に仕事をしたいと思っていたの。
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Q:ケネス・ブラナーの監督、役者としての魅力は?
キーラ:素晴らしかったけれど、不思議な感じもした。というのも彼が、ロシア人の謎めいた実業家チェレビンだったかと思うと、突然、「はい、皆さん、どうもありがとう。カットです」と、とても礼儀正しい、穏やかな監督にパッと切り替わるから。 私たち俳優は気分を盛り上げるためにお互いに冗談を言い合ったりするんだけど、そういうことにも彼はちゃんと参加していたわ。テイク前に冗談を言い合っていた後にチェレビンを演じ、そしてまた監督に戻る。すごくエネルギーを必要とすることだと思う。彼にはジミーという助手がいて、ジミーが彼を含めすべての俳優に目を配っていて、彼には私たちもいろいろと相談することができた。つまりケネスには自分の目以外にもう一組の目があるの。彼との仕事は最高だったわ。
Q:ブラナー版インテリジェンス・サスペンスの魅力は?
キーラ:昔からサスペンス作品は大好き。80〜90年代はサスペンス映画がすごく流行っていたけど、最近はかなり減ってしまった。だから『エージェント:ライアン』でサスペンス映画に出られることになって、とてもワクワクした。 サスペンス映画を作るには優れたストーリーテラーである監督が必要。だからとても楽しみだったし、ケネスが監督するということで、安心して参加できた。これはハリウッド的サスペンス映画でシェイクスピア作品ではないわ。それは私たちもわかっていたし、彼も明確にしていた。自分たちに出来る限り最高のハリウッド的サスペンス映画を作ろうという気持ちだった。ケネスのキャリアには、さまざまな“幕”がある。多くのシェイクスピア作品を手掛け、現代の舞台俳優を代表する一人と評されている彼が『マイティ・ソー』を監督し、今回の『エージェント:ライアン』、そして次に『シンデレラ(原題)』を監督するということが素晴らしいと思うの。彼は驚異的な量の仕事をしてきたし、彼のキャリアには実に興味深い局面がいくつもある。模索できる道がいろいろとあり、キャリアに多様な局面があるというのは、どんな役者にとっても最高のことだと思うわ。
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Q:ジャック・ライアンとキャシーとの関係について
キーラ:キャシーの立場から見ると、本作のストーリーは、恋人が自分に隠しごとをしている場合、ふたりの関係は一体どうなってゆくか、というものでしょうね。キャシーはジャックの秘密がどんなものか知らないけれど、観客には彼がCIAの捜査官であり、そのことを誰にも告げるわけにはいかないことが明かされていく。ジャックとキャシーはまだ夫婦ではないので、ジャックは彼女に打ち明けることができない。でも何かがあると察している彼女は、いろいろと考えてしまうの。ジャックの秘密がふたりの関係にもたらすプレッシャー。そこが面白いと思ったわ。自分の恋人の仕事すらわからなかったら、それはかなりのプレッシャーになるでしょう。そしてもし秘密の内容がわかったとしても、自分が選んだわけでもないのに、危険を伴う生活をすることになってしまう。つまり彼女は、自分たちの関係にたくさんの重荷をもたらした恋人と付き合っている。そのことが彼女に、そしてふたりの関係にどんな影響を及ぼすのか、というのがとても興味深いと思ったのよ。この本作は広い意味でオリジン・ストーリーで、オリジナル脚本ではあるけれど、ジャックとキャシーの関係に関しては、小説シリーズを元にしているのよ。
『エージェント:ライアン』(原題:JACK RYAN:SHADOW RECRUIT)
2014年2月14日(金)先行公開・15日(土)全国公開
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
公式サイト