映画『イマジナリー』宮岡太郎(映画監督)と野水伊織(映画感想屋/声優)が明かす実際に起きた“こわいはなし”

 『M3GAN/ミーガン』『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』など、ホラー映画を中心に次々と斬新な作品を生み出している、敏腕プロデューサーのジェイソン・ブラム率いるブラムハウス・プロダクションズと、『ソウ』『ハンガー・ゲーム』シリーズなどを手掛けるライオンズゲートがタッグを組んだ映画『イマジナリー』。可愛らしいテディベアと友情をはぐくむ少女と家族の周囲で巻き起こる、不可解な現象と想像を絶する恐怖を描き全米を震撼させた話題作が、11月8日(金)より日本公開される。

実際に起きた「こわいはなし」に会場も戦々恐々!?
『イマジナリー』とブラムハウス作品の魅力をたっぷり語りつくすトークイベントを実施!

 この度11月8日(金)の全国公開に先駆け、映画『恐怖人形』(19)や現在放送中のドラマ「ヒロシの心霊キャンプ」などのホラー作品の監督を務める宮岡太郎さんと、ホラー映画感想屋として数々のホラー作品を語ってきた声優・野水伊織さんが登壇し、トークイベントを実施!“ホラー作品”に精通したお2人から、『イマジナリー』の魅力を大胆に考察しつつ、本試写会だからこその“こわいはなし”も披露され、ホラー好きなファンにとって大盛り上がりのイベントとなった。

 本編を鑑賞したばかりの観客の前に、拍手で迎えられながら宮岡太郎と野水伊織が登壇。まず本作を観た感想について、宮岡は「誰しも子供の頃には空想の友達がいたと思います。こうだったらいいな…という理想を追い求める自分がいて、そういう理想がどんどん肥大化したりねじ曲がっていったりするとこういう怖い目にあうことがあるんだな、という意味で普遍的な作品として拝見しました」、野水は「私はおもちゃが好きなので、チョンシーと遊べるならずっとあそこにいたいなと思ってしまいました(笑)。また、今回はブラムハウスのホラー作品の中でも大人向けだと思いました。ジェシカという主人公がステップママとして、子供に受け入れられていくために成長する話や、そこで娘とのシスターフッド的な関係性を築くなど、女性にとってより共感できるポイントがあると思いました。親との確執などが刺さったり、ドラマ性が豊かな作品だと思いました」とそれぞれ作品の魅力を熱く語った。

 本作で可愛らしいテディベアを怖いものにするというモチーフについて、野水は「ホラー映画好きからしたら、チョンシーは家にいてほしいと思いますよね(笑)。」とチョンシーへのラブコールを送るが、宮岡は「目のビー玉感が恐ろしかったです(笑)」とチョンシーの恐ろしい面についても振り返っていた。

 さらにMCからブラムハウスが「いい企画であればウェルカム」だと言っていたことを明かすと、映画監督でもある宮岡は「『恐怖人形』をさらにパワーアップさせる企画をぜひ考えます!」と意気込みを見せていた。

一緒に遊んでいたはずの人形が…

 ここで、「こわいはなし付き試写会」という名目にちなんで、それぞれの身の回りで起きた怖い話についての話題に。宮岡は、「幼少期を振り返ってイマジナリーフレンドがいたかと記憶をたどってみました。子供の頃にすごく好きな人形があって、ハンドパペットで遊んでいたことを思い出して、先日実家に帰った時に、部屋のぬいぐるみ置き場を探したんですが、他の人形はある中でその人形だけがみつからなかったんです。どこへいったのかと思って実家の母親に尋ねると、「あんたがそんな人形で遊んでいた記憶がない」…と言われたんです。一体、僕は誰と遊んでいたんだろう…?ということが最近ありました。自分の存在が不確かになる恐怖を感じましたね」とまさかの“イマジナリー”体験を披露し、会場をざわつかせていた。

もしおばあちゃんが助けてくれなかったら

 続けて野水は「もしかしたら死んでいたかもしれないということがありました。幼い頃群馬の桐生で生まれて、おばあちゃんと母と住んでいて、週末にデパートへ行った時にブロックなどがある遊び場によくいたのですが、おばあちゃんが自販機に飲み物を買いに行った隙に、男の人が私を誘拐しようと手をのばしてきたんです。『あんた何やってるの!』とおばあちゃんが助けてくれて事なきを得たんです。実はその時に、群馬と栃木で小さい女の子がさらわれて殺されるという「北関東連続幼女誘拐殺人事件」という未解決の事件が起きていて、もしおばあちゃんが助けてくれなかったらと思うととても怖かったです」と幼少期のリアルな恐怖体験を回顧し、宮岡たちも驚いた様子を見せていた。

『イマジナリー』
11月8日(金)全国公開
配給:東宝東和
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