- 2024-12-13
- ENTERTAINMENT
- 聖なるイチジクの種
第97回アカデミー賞国際長編映画賞ドイツ代表選出、第77 回カンヌ国際映画祭【審査員特別賞】受賞!受賞時には12分間に及ぶスタンディングオベーションでの喝采とその勇気に称賛の嵐!先日発表、アカデミー賞の前哨戦とも言われる第82回ゴールデン・グローブ賞では<非英語作品賞>にノミネート!
2022年に実際に起き、社会問題となった、ある若い女性の不審死に対する市民による政府抗議運動が苛烈するイランを背景に“家庭内で消えた一丁の<銃>を巡って家族も知らない家族の顔が炙り出されていくー“予測不能に加速する衝撃のサスペンススリラー『The seed of the sacred fig(英題)』の邦題が『聖なるイチジクの種』(2.14公開)に決定!併せて、本予告及び本ポスタービジュアルを解禁された。
“ある日、家庭内で1丁の銃が消えた――。“
国家公務に従事する一家の主・イマンは20年間にわたる勤勉さと愛国心を買われ夢にまで見た予審判事に昇進。しかし業務は、反政府デモ逮捕者に不当な刑罰を課すための国家の下働きだった。報復の危険が付きまとうため国から家族を守る護身用の銃が支給される。しかしある日、家庭内から銃が消えた――。最初はイマンの不始末による紛失だと思われたが、次第に疑いの目は、妻・ナジメ、姉のレズワン、妹・サナの3人に向けられる。誰が?何のために? 捜索が進むにつれ互いの疑心暗鬼が家庭を支配する。そして家族さえ知らないそれぞれの疑惑が交錯するとき、物語は予想不能に壮絶に狂いだす―――。カンヌ国際映画祭<審査員特別賞>受賞の衝撃のサスペンススリラー!
映像は、愛国心に溢れる一家の主・イマンが、念願だった判事に昇進したシーンから始まる。家族と共に喜びを分かち合い、幸せそうな笑顔を見せるイマン。だが、喜びも束の間、実情は、国家に言われるがまま20歳の青年に死刑宣告を下すという不条理に苛まれ、政府への抗議デモが加熱する中、反体制派によって自らの住所がネットに晒されるというまさに「命を狙われる仕事」だった。反体制派からの復讐の恐怖に怯え、徐々に神経がすり減っていくイマン。そんな中、護身用として家庭内に保管していた<一丁の銃>が無くなっていることに気づいたイマンは、愛する家族にも疑いの目を向け始めるー。
秘密裏にデモに加担する友人と連絡を取りながら、執拗に家族を疑う父に対して強い疑念を投げかける娘たち。そして「お前は人殺しだ」“正義“を盾に、判事であるイマンを動画配信で世界に中継しようとする人物も現れる―揺れる国家を背景にさまざまな疑念、猜疑心、正義が交錯、一体、誰を、そして何が信じられるのか?「あなたの信念は根底からくつがえされる」―母国を追われてもなお、監督が世界に問おうとする、衝撃とメッセージが捉えられた予告となっている。
本ポスターは、父イマンの朦朧とした横顔に「家庭内で消えた<銃>。容疑者は父、母、姉、妹―あなたが目撃するのは“禁断の真実“」という本作のキャッチコピーが中心に据えられたもの。さらにその中には、物憂げな表情をした母・姉・妹の姿も収められ、その姿は、国家、父という絶対的権力の中に囚われて抗えない人々を強く印象付けるようなビジュアルになっている。
2025年2月14日(金)
TOHOシネマズ シャンテ他全国公開