- 2025-3-7
- ENTERTAINMENT
- アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家
昨年6月より全国公開したヴィム・ヴェンダース監督作品『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』につきまして、2025年4月25日(金)より世界遺産 元離宮二条城、アップリンク京都にて限定上映される。

京都市とファーガス・マカフリーが主催する、ドイツの最大の現代芸術家アンゼルム・キーファーの新作による大規模展覧会が、二条城を舞台に3月31日(月)~6月22日(日)に開催される。併せて展覧会期間中に、城内にて映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』の野外上映を開催。アンゼルム・キーファーの壮大な映像世界を、二条城という世界遺産の中で体感することができる。二条城内での映画上映会は極めて珍しく、近年では『ラストサムライ』(03)など数例があるのみで、野外での有料上映、また時代劇作品以外では初の試みとなる。
なお同時期に市内の映画館、アップリンク京都でも1日1回限定上映される。アンゼルム・キーファーの深遠な世界観に存分に没入できる貴重な機会。詳細は下記の通り。

■二条城での上映 ※2D上映
会場:二条城 二の丸御殿台所前庭(野外上映)
日時:4月25日(金)~5月1日(木) 18:00開場/18:20開映 1日1回上映
チケット料金:《前売》3,000円(税込) 《当日》3500円(税込) ともにパンフレット付
※尚、二条城入場料は不要 ※1日につき100席限定
チケット購入方法:teketにて発売 https://teket.jp/13297/46801
注意事項:雨天中止
主催:アンプラグド 後援:京都市
■アップリンク京都での上映 ※2D上映
会場:アップリンク京都
日時:4月25日(金)~5月1日(木) ※上映時間は劇場公式サイトをご確認ください。
チケット料金(一般):2,000円(税込)
映画『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』概要
戦後ドイツを代表する芸術家であり、ドイツの暗黒の歴史を主題とした作品群で知られるアンゼルム・キーファーの生涯と、その現在を追ったドキュメンタリー。監督は、『パリ、テキサス』(84)、『ベルリン・天使の詩』(87)、『PERFECT DAYS』(23)など多くの名作を手掛けたドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース。
アンゼルム・キーファーは、ナチスや戦争、神話などをテーマに、絵画、彫刻、建築など多彩な表現で壮大な世界を創造する戦後ドイツを代表する芸術家。1991年、高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門を受賞。ヴェンダース監督と同じ、1945年生まれであり、初期の作品の中には、戦後ナチスの暗い歴史に目を背けようとする世論に反し、ナチス式の敬礼を揶揄する作品を作るなど“タブー”に挑戦する作家として美術界の反発を生みながらも注目を浴びる存在となった。1971年からは、フランスに拠点を移し、わらや生地を用いて、歴史、哲学、詩、聖書の世界を創作している。彼の作品に一貫しているのは戦後ドイツ、そして死に向き合ってきたことであり、“傷ついたもの”への鎮魂を捧げ続けている。
『アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家』
4.25(金)より世界遺産 元離宮二条城、アップリンク京都にて1週間限定上映
© 2023, Road Movies, All rights reserved.