デミ・ムーア完全復活︕第97回アカデミー賞では主演⼥優賞含む5部⾨にノミネートされたほか、本年度賞レース主演⼥優賞を次々と受賞︕今最もHOTな超話題作『サブスタンス』(5.16公開)。この度、『だめんず・うぉ〜か〜』などで知られる漫画家の倉⽥真由美と映画評論家の森直⼈が登壇するトークイベント付き⽇本最速試写会が開催された。

クライマックスの衝撃を受け、鑑賞後の場内がいつになくザワついた中始まったトークショー。
まず冒頭、倉⽥は「これまで、いい⼥ポジションを崩さなかったデミ・ムーア、この役をよく受けたな︕と驚きました。冒頭から素晴らしかった」と激賞し、森も「いい⼥ポジションを降りるドキュメントみたいでしたよね」と感嘆。さらに「(あるシーンが)アカデミー賞のオープニングでネタとして扱われていたこともあって、『すごい、すごい』とは聞いているとは思いますが、どれだけ想像を膨らましていても、それを超えてくる笑︕上回りますよね、期待を」「しかも、映画論的にもハイコンテクストなつくりです。かなりパワータイプですが」と⼤絶賛を送る。
続けて⽴⽥は「ハリウッドで⽣き続け、⼥性にかけられるルッキズムや加齢プレッシャーなどを受け続けてきたデミ・ムーアが、変わりゆく時代の中で<最後のドアを蹴り破る>ような⼀撃に感じましたよね」述べると、森も「コラリー・ファルジャ監督との共闘ですよね」「近年、ジャンル映画を参照して、それをフェミニズム的に⾵刺し、転⽤する潮流を感じるのですが、それをアート作品ではなくガツッとエンタメ作に仕上げてくるところが⾯⽩いですよね」と賛同。
「ラスト怒涛の30分、ほんとに凄くて、こういう展開⼤好き」と続けた倉⽥は「もうね、昨年亡くなった夫(フランス映画『アメリ』を買い付け、⽇本で⼤ヒットさせた叶井俊太郎)に⾒せてやりたかった︕と思いました。これ絶対彼は⼤好きなので。夫に⾒せたかったなという映画は、夫が亡くなったあと何作かありましたが、今のところこれが1番です」と語った。
そんな倉⽥を受け「ほんとに︕ラストは<徹底性>というところで、突き抜けていく。どこまで⾏くんだろうと思ったら。100の上をいくという笑。あそこまで⾏くからこそある種の痛快さに突き抜けていきます」さらに「叶井俊太郎さんの好みというところで⾔うと、恐怖は突き詰めると笑いと隣接するとこがあって、これはその域に突っ⾛っている、というところがね」と続けた。その後も、元祖お騒がせ⼥優デミ・ムーアの半⽣を振り返りながら、まるで彼⼥の⼈⽣とリンクするような本作の⾯⽩さを様々な視点で語り合った倉⽥と森と⽴⽥。
「絶対想像できない、衝撃過ぎるラストを、あそこまでやりすぎることで、デミ・ムーア演じる主⼈公、そしてデミ・ムーア⾃⾝のʻ情念ʼに圧倒されますからね。本当にぜひこの映画こそ劇場で観てほしいですね」と締め括った。
本最速試写に参加した観客からも興奮冷めやらぬ絶賛の声がSNSに続々投稿。「すごいわー。ほんとびっくりしたわー。でも超絶楽しかった。こんな映画初めて。」「想像の50倍突き抜けた快作であり傑作︕」「想像を遥かに超えてくる展開とサービス精神に打ち震えました。今年ベストどころか⽣涯ベストに⾷い込むほどの⼤傑作︕⼤好き︕︕」「なんだこれ・・⾒てるこっちがおかしくなるようなpsychoでpunkであまりにもdizzinessな⼤傑作」「期待してみたら期待以上過ぎて最⾼」「衝撃すぎる感想まとまらない。私は感情ぐちゃぐちゃになって後半涙⽌まらなかったんだけど笑ってる⼈もいたりカオスな空間でした」など、とにかく圧倒されたという声が溢れている。
美への執着と、成功への渇望がせめぎ合い、やがて狂気が侵⾷していくー脳裏に焼きつくヤバすぎるラストシーンから、⼀度⾒たら逃れられない︕想像のはるか先で暴⾛する<狂気のエンタテインメント>は5⽉16⽇(⾦)に公開︕ぜひご期待ください。

『サブスタンス』
5月16日(金)全国ロードショー
(c)The Match Factory