「“自分は誤解されている、のけ者にされている”という部分でリスベットに共感」映画『ドラゴン・タトゥーの女』記者会見

2月10日公開の映画『ドラゴン・タトゥーの女』。そのPRのため、デヴィッド・フィンチャー監督と主演のルーニー・マーラが来日。本日、記者会見が行われました。
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▲ルーニーは初来日。とてもシャイだけど芯は強そうな感じ。フィンチャー監督は血色もよく終始ニコニコしていました。


この作品は全世界で6500万部を売り上げた大ヒットミステリー小説を『セブン』のデヴィッド・フィンチャー監督が映画化した注目作。過去にスウェーデンで映画化もされています。
となると、気になるのはスウェーデン版とどこが違うのか? ということなのですが、フィンチャー監督は1度だけスウェーデン版は見たけれども、入念に見たわけではないので違いはよくわからないとのこと。強いて言うなら、「脚本がかなり違うとは聞いている」。けれども、製作するにあたっては自分が原作を読んで感じたことを忠実に映画にすることを心がけたのだそうです。
また、個性的なルックス&性格のヒロイン、リスベットについても、原作にかなり入念に書いてあるので、映画化するうえで、足したことはないとのだそう。「映画ではキャラクターが何を考えているかを表現することが大事。しかし原作に書かれていることすべてを映像にするのはできません。なので、シチュエーションを選び、リスベットがどう振る舞うかを見せることで、感じてもらえるようにしています。足すよりもそぎ落としていく作業。砂金をふるいにかけて金だけを残すように、彼女の光り輝く部分を残すようにしました」と語っていました。
そんなリスベットを体当たりで演じたルーニーは、原作を読んで彼女のことが好きになったそう。
「人生で、自分は周囲から誤解されている、のけものにされている、と感じることは誰にでもあることだと思います。特にその点で彼女に共感することができました」とコメント。キャラクターづくりは監督、衣装デザイナー、ヘアメイク、プロデューサーなど全員との話し合い、コラボで決めたそうで、イメージの基本はすべて原作。若い女優にとってこのような役に巡りあえるのはめったにないチャンスだと思い、演じることにしたのだとか。
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この作品はオープニングにレッド・ツェッペリンの「移民の曲」が使われており、非常にカッコいいのですが、この曲を使ったのは監督がスウェーデンをクルマでロケハン中にたまたまレッド・ツェッペリンのアルバムがかかっていたのがきっかけだとか。「この曲を女性ヴォーカルが歌ったらおもしろいんじゃないか」とひらめいたそうです。他にもEnyaの曲が殺人のシーンでかかっていますが、「それも作品のトーンと合っていると思う、少なくともABBAよりはいいのでは」と答えていました。
ルーニーはこの作品でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。女優だけでなくファッション・アイコンとしても注目される気持ちは? と聞かれ、
「世間からそのように見られていることはあまり考えないようにしています。そのようなことに注意を払うことなく、自分なりの生き方を続けています」
と語っていました!!
karimain
『ドラゴン・タトゥーの女』
2月10日(金)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー!

公式サイト
一匹狼なリスベットの生き方はマネできないし、彼女も好んでそうなったわけではないと思うのですが、カッコイイことだけは確か。

(makiko)

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