「ずっとピエロが怖かった」ジョニー・デップ、映画『ローン・レンジャー』記者会見

先日、成田に到着したジョニー・デップ。本日『ローン・レンジャー』(8月2日公開)の記者会見が行われました。
記者会見には、ジョニー・デップ、アーミー・ハマー、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー、ゴア・ヴァービンスキー監督が勢揃い。また、会見場にはジョニーの長男ジャック君の姿も!!
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▲ピエロが怖かったとは意外!


Q:『ローン・レンジャー』で演じているトントの奇抜なメイク、役作りについては?
ジョニー:子供の頃からテレビシリーズで『ローン・レンジャー』を観ていたんだけど、常にトントに興味があったんだ。なぜローン・レンジャーの助手でしかないんだろうと。これまで演じてきたように、組織からはみ出したアウトサイダー的なキャラクターに惹かれるんだ。今回は今までにやったことがないようなことができるチャンスだと思ったんだ。トントはキャラクターをつくるのが楽しかった。ある絵画に先住民が描かれていたんだけど、これまで抱いていた先住民のイメージが覆ったんだよ。頭に鳥がのっていたんだ。鳥が彼の一部になっていて、スピリット・ガイド(魂の案内人)みたいでね。それで、頭に鳥をのせることにしたんだ。みんなも是非やってみると良いと思うよ。
Q:ローン・レンジャーを演じてどういう気分でしたか?
アーミー:最高の気分だったよ。コートを着て、カウボーイハットをかぶって、胸にはバッチをつけて、白馬にまたがって全力で疾走するというのは。これほど爽快感がある役はなかった。隣りにいるのがジョニーだしね。
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▲アーミーとの息もピッタリ!
Q:ジョニー・デップから学んだことは?
アーミー:いくつかあるかな(笑)。ジョニーからはとにかくたくさんのことを学んだよ。彼は細かく観察して、ディテールにとてもこだわるんだ。一人ひとりのスタッフがどういう仕事をしていて、どういう影響を及ぼすか。たとえば、監督がレンズの種類を変えたら自分の立ち位置がどう変わるのか、どうやったら良い画になるかということを、豊富な経験から完璧に把握しているんだ。とても勉強になったね。
映画づくりの他にも学んだよ。「太陽を直接見ると目がつぶれちゃうからダメだよ」とか、「トイレに行ったときは後ろから前ではなく、前から後ろにふくんだよ」とか。いろんなことを教わったね(笑)。
ジョニー:アーミーにそのアドバイスをした時、僕は生のウナギを食べていて、深い瞑想にふけっていたときだったんだよ。オムツもしていたんだ。
(会場笑)
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▲さすがジョニー! アドバイスも冴えてます!!
Q:トントはたくましい肉体ですが、身体づくりは?
ジョニー:生のウナギは食べてるよ。(会場笑)身体づくりはかなりがんばったね。大きな馬やなんかと戦う大変な重労働が待っていると思ったからね。トントは戦士だし、何でもできるというように見えなくちゃいけないからね。身体が大事だと思ったんだ。
Q:ジョニーのようにカッコ良くいるための秘訣は?
ジョニー:「クールになるためには、アンクールであれ」ということだね。僕は27年間、ホームレスのような格好をしているんだ。今もそうだよ。だから、その質問にどう答えていいか分からないんだけど。世間体とかニュースとか、僕についていろんなことが言われているけど、なるべくそういう事は無視するようにしてるんだ。自分らしくいること、アンクールであれ。無視することだね。これが重要なんだと思う。
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▲『パイレーツ・オブ・カリビアン』でもタッグを組んだヴァービンスキー監督。
Q:それぞれがすごく気に入っているというシーンは?
アーミー:この映画はお気に入りのシーンを1つ選ぶのはとても難しいね。筆舌に尽くし難いというか、言葉に言い表しづらいんだよ。いろんな思い出が走馬灯のように駆け巡るんだ。
ジョニー:アーミーが言ったようにお気に入りのシーンを1つ選ぶのはとても難しいけど、一番嫌いなシーンは選べるかな。それは、すごいスピードで走っている馬から落ちたところ。まあ、滅多に出来ない経験だからそれなりに良かったけどね。やはりジェリー・ブラッカイマー、ゴア・ヴァービンスキーと一緒にまた映画づくりができるということはとても素晴らしくて、この映画をやった理由でもあるんだ。そして、一番重要なことはローン・レンジャーとトントの人間関係なんだよ。アーミーと僕は本当に親しくなったし、とても楽しい時間を過ごしたんだ。ふたりとも笑いが止まらなかったということもあったよ。
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▲いつもオシャレです!!
Q:悪霊のように恐ろしかったけど、今は克服したものは?
ジョニー:長い間ピエロが怖かった。笑える存在のはずなんだけどね。今は自分が道化になったのでどうでもいいんだよ。アーミーと僕はサーカスリングに入ったようなもので、楽しくなくちゃいけないんだ。自分が道化になるのに重要なのは、愚かなことでもなんでもするってことだね。それと信頼。そうしたことが、より楽しく良い作品にするために重要な要素なんだ。
Q:キモサベという言葉にどんな思いを込めて演じた?
ジョニー:キモサベという言葉自体には本来特に意味がないんだ。トントがこの言葉を使うときは、少し侮辱的に使ってるんだよ。彼には悪意はないんだけどズバッと言うようなところがあるんだ。映画の中では「違う兄弟」といった意味で使ってるんだ。それがだんだんふたりが親密になると、キモサベは愛情の表現に変わってくるので、友達に対してふざけてからかうようなところもあるね。
質問に答えた後、必ず「Thank you」と一言添えるジョニー。会場を出る際、ジャック君の肩に手を回していた姿が印象的でした!!
【STORY】

少年時代の忌まわしい事件のせいで、復讐に燃える悪霊ハンターのトント。彼は自らの悲願のために、聖なる力によって瀕死の男ジョンを甦らせる。ジョンは法に基づく正義の執行を求め、復讐のために手段を選ばないトントと対立。だが、愛する者を奪われた時、彼は不思議な力を持つ白馬シルバーを従え、マスクをつけた謎のヒーロー“ローン・レンジャー”として、トントと共に巨悪に立ち向かう。最後に世界を救うのは正義か?復讐か?

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『ローン・レンジャー』
8月2日(金)丸の内ピカデリー1ほか全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

公式サイト

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