- 2013-8-29
- NEWS
本日、映画『ウルヴァリン:SAMURAI』の記者会見が、目黒雅叙園の鷲の間で行われヒュー・ジャックマン、真田広之さん、TAOさん、福島リラさん、ジェームズ・マンゴールド監督が登壇。純和風の大広間で質疑応答、フォトコールが行われました。
▲ヒューは「この部屋は素晴らしい、ヒューヒュー」と覚えたての日本語で冗談を言っていました。
『ウルヴァリン:SAMURAI』はワイルドな風貌とあらゆる物質を切り裂く爪、そして驚異的な治癒能力に支えられた不老不死の肉体を持つウルヴァリンが、未知の国ニッポンで初めて死の恐怖と直面する、野性とサムライスピリットのケミストリーが炸裂するアクションムービー。
STORY
カナダで隠遁生活を送っていたウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が、かつて命を救った旧友、大物実業家の矢志田に請われて日本を訪れた。しかし東京での再会後まもなく、病魔に冒された矢志田は死亡。その葬儀に参列したウルヴァリンは、組織に襲われた矢志田の美しい孫娘マリコ(TAO)を救い、逃避行のさなかに恋に落ちる。しかし何者かの罠にはまって治癒能力を失ったウルヴァリンは、心身に凄まじいダメージを負い、初めて“限りある命”を意識することに。拉致されたマリコの救出に向かった満身創痍のウルヴァリンは、遂に日本でその命を落とすのか……。
ウルヴァリンと恋に落ちるマリコ役のTAO、ウルヴァリンの相棒となるユキオ役の福島リラという日本人トップモデルふたりがこの作品でスクリーンデビューを飾っています。
さらにこの作品は、2012年の8月下旬から9月にかけて大規模日本ロケを敢行。東京都港区の増上寺を借り切って撮影された矢志田市朗の葬儀シーンは、ヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO、福島リラらの主要キャストに加えて、スタッフとエキストラ合わせて約400人が参加。猛暑のなか、葬儀に参列したウルヴァリンらが組織の襲撃を受けるアクション・シーンが撮影されたとのこと。さらに東京では新宿駅、秋葉原のパチンコ店、上野駅が、ウルヴァリンとマリコの逃走シーンのロケ地に。そして東京での撮影を終えた一行は、広島県福山市に移動し『崖の上のポニョ』のモデルにもなった鞆の浦でウルヴァリンとマリコが海辺を散策するシーンなどを撮影。ハリウッドの大ヒットシリーズが日本でロケを行ったのは、1967年の『007は2度死ぬ』以来、実に半世紀ぶりなのだそうです!
©2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved
▲ウルヴァリンと真田さん演じるシンゲンとの爪と刀の対決。
Q 日本通として知られるヒューが、最も驚いたロケ地は?
ヒュー:日本は大好きな国で、ずっと撮影したいと思っていたので、夢が叶ったという気持ち。私は北海道でスキーをしたり、京都にも行ったことがありますが、今回は鞆の浦で釣りにも行きました。一匹も釣れませんでしたが。監督が2日休みをくれたので息子と富士山にも登りました。そして、日本でいちばん驚いたのは、ラブホテルですね。脚本を読んだとき「これカッコいいね。誰が考えたの?」といったら、「本当にあるんだよ」と言われたんです。もちろんリサーチもしましたよ。
Q 真田さんとヒューの格闘シーンの感想は?
ヒュー:真田広之さんは日本の宝だということを知っていたので、あのツメで傷つけずにすんでホッとしました。他の映画では2人ほど刺していて、自分も傷つけているんです。あのシーンはとても重要で、CGも使っていない、男と男の戦いです。2人のキャラが一番必死になっていて、ウルヴァリンが生まれ変わるのです。
真田:僕もオーストラリアの国宝を傷つけずにすんでよかったです。CGではないので、刀を持ってフルスピードでやって、彼は上半身裸ですから、もし傷つけたら世界中のファンから殺される(笑)。監督はドラマとアクションがきちんとリンクさせてくれるので、すべての動きに感情がのりました。格闘シーンでは演技を超えたグルーブ感を味わうことができました。
▲黒子に扮したスタッフに喜ぶヒューと監督。
Q 日本文化が描かれるにあたり、アドバイスされたことは?
真田:たいしたことはしていませんが、脚本を読んだ感想を申しあげたり、美術、小道具スタッフから聞かれたことはお答えしたり。自分が関わった以上は日本のお客さんが見ておかしくないようにしたいと思いました。が、これはアメリカのコミックが原作なので、そのテイストを生かしながら、リアルなだけではない、この世界観にあった独特の日本をつくるというのをテーマに話し合いながら作りました。この映画ならではの日本をえがくことに時間を注いでいるので、日本の方にも新鮮な日本として楽しんでいただけると思います。
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Q女優陣ふたりは、演技は初めてだそうですが、ヒューと真田さんからアドバイスは?
TAO:最初は不安でしょうがなくて、「なんで私がえらばれたのかわからない」と真田さんに弱音を吐いたこともありました。そのとき真田さんが「きっとTAOは味のついていない鮮魚なんだよ。クリエイターたちが味のついていない魚を料理したいと思う気持ちはわかる」と言っていただいた。それを聞いて自分はまな板の上の鯉だと腹をくくって、身を投げ出す決意ができました。
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福島:アクションシーンのためのトレーニング期間は3週間ありましたが、殺陣、日本的な所作で真田さんからはアドバイスをいただきました。特に真田さんのシンゲンとの格闘シーンは、撮影のはじめの方だったので、緊張なんてものじゃなかったですね。時間があれば素振りをしていました。ヒューとも初日から撮影シーンがありましたが、撮影現場でクルー全員に声をかけたり、身体のケアもプロフェッショナルだと感じました。私自身、今後も演技の経験を積んでいきたいと思っているので、おふたりの人間味にあふれたところは感謝しています。
ヒュー:ふたりは本当にいい仕事をしてくれました。日本のみなさんも彼女たちのすばらしさを映画で目の当たりにすることでしょう。ハリウッドでは演技経験のない人を起用することは、とても勇気がいりますが、ジムはそれができる人。世界中でオーディションをしましたが、演技経験がなくても、このふたりがいいということになったのです。私はウルヴァリンを5回演じていますが、今回、監督のおかげで最高の演技ができた。映画というのは監督のもの。このふたりも最初の映画でマンゴールド監督と組めたのはラッキー。でも、いつもラッキーがあるとはかぎらないからね(笑)。
マンゴールド監督:魚の例えについて、一言補足させてください。私は、魚はどんな魚にもそれぞれの味があると思っています。このふたりには、内面からにじみでる素晴らしさがあると思ったのです。私の役割はそれをスクリーンに映し出すということ。アスリートが生まれながらに脚が早いのと同じで、演技も生まれ持った才能があり、教えることができないものがあります。ふたりとも素晴らしい女優です。今後に期待しています。
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『ウルヴァリン:SAMURAI』
9月13日(金)TOHOシネマズ日劇他全国ロードショー
<3D/2D 字幕版・日本語吹き替え版(一部地域を除く)同時公開>
公式サイト
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twitter:@Wolverine_JPN
配給:20世紀フォックス映画