- 2014-10-22
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これまで描かれることのなかったドラキュラの英雄伝説を壮大なスケールで描いた映画『ドラキュラZERO』。英国俳優ルーク・エヴァンスが演じているのは、ドラキュラ物語のモデルとなった実在の男、ヴラド・ドラキュラ。その妻ミレナは「世界で最も美しい顔」に2年連続でランクインしている美女サラ・ガドンが演じています。
▲ベルリン・フォトコールでのサラ・ガドンとルーク・エヴァンス。
1987年にカナダ、トロントで生まれたサラは、1998年から数多くのTVシリーズに出演。2011年、デヴィッド・クローネンバーグ監督の『危険なメソッド』でマイケル・ファスベンダー扮する心理学者ユングの妻を演じ、続くクローネンバーグ監督の『コズモポリス』、最新作『Maps to the Stars』、さらに同監督の息子ブランドン・クローネンバーグの長編監督デビュー作『アンチヴァイラル』にも出演し、鬼才のミューズとして高く評価されました。
『ドラキュラZERO』のゲイリー・ショア監督は、ミレナ役に純粋無垢、光、悪に身を捧げるヴラドのアンチテーゼになる女性を思い描いていたのだとか。「ヴラドが暗黒面に走ろうとする時、そこには対比というものが必要で、ミレナはそれに当たります。彼女は最後までそれを押し通します。つまり、純粋な美徳であり、純粋な価値観なんです。決して道徳的に退廃はしません」と語っています。
一方、サラも監督と同意見だそう。「ミレナはこの映画のモラルの基準となる存在です。信条にも考えにも揺るぎがありません。彼女の主義が試されるたびに、俎上に乗り、戦います」とコメント。
監督はサラについて「サラには往年のハリウッド女優的なところがあるんです。クラシックな雰囲気がね。彼女には暗く気の滅入るパートと純粋で光り輝くパートとのバランスを補ってほしかったんですが、それを見事にやってくれました」と称賛しています。
サラは、ヴラドがなぜ悪になろうとするのかを理解しようとし、ミレナもその暗がりに向かうことになるとわかっていたそう。
「この映画では過去の歴史が多く描かれるとしても、ふたりのロマンスはかなり現代的だと感じています。ここにいるのは、臣民や家族のために命がけで戦う戦士であり、君主であり、闘士で指導者です。それは現代の家族にも通じることですよね。戦地に向かう兵士やその妻を考えてください。だからこそ、このストーリーはリアルで現実の重みがあると思います」と作品の魅力を語っています。
©Universal Pictures
『ドラキュラZERO』
10月31日(金)TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
配給:東宝東和
公式サイト