クリス・ヘムズワース、役づくりのために刑務所へ!

独特のスタイリッシュな映像美学と演出力で闘う男を描き続けるマイケル・マン監督の5年ぶりの最新作『ブラックハット』は、世界中で多発するネットワーク不法侵入による凶悪事件の解決に向け、要求も声明もない“追跡不能”の犯人に迫る極上のサスペンス・エンターテインメント。
犯人捜査にあたる主人公ハサウェイは、『アベンジャーズ』シリーズでマイティ・ソーを演じ、アクションスターとして大躍進しているクリス・ヘムズワースが演じています。
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▲クリス・ヘムズワース。


「ブラックハット」とは、コンピューターやネットワークへ攻撃を仕掛けるハッカーのこと。ハサウェイはかつて「ブラックハット」として知られていた天才プログラマーで、現在は収監されている囚人の身。しかし、正体不明、目的不明の犯人に迫るため、警察はハサウェイに捜査協力を依頼。両者は共に犯人を追うことになります。

服役中の囚人という役の設定上、監督のマイケル・マンは、クリスにステートビル刑務所に見学に行くよう指示。
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▲マイケル・マン監督とクリス・ヘムズワース。
そこで刑務所のリアルな空気とそこで暮らす囚人たちの生活を目の当たりにすることになった彼は、「すぐにここは別世界だと思った。独自のルールで動いているし、すごく威圧的でぞっとする場所だったよ」とその時のことを振り返っています。
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直接囚人たちと話をしたそうで、「刑務所暮らしがどんな影響を及ぼすか、何が彼らを犯罪に駆り立てたのか、後悔の念はあるかなどを知るために話を聞いた。姿勢や考え方は受刑者ごとにかなり違いがあったけれど、共通して感じたのは、刑期に振り回されていないという点だったね。こんな経歴を持つ役を今まで演じたことがなかったから、役作りにすごく役立ったよ」と説明。
©Universal Pictures
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こうした囚人としての下調べに加え、(指一本でタイピングするレベルから)天才プログラマーになるためのトレーニングと、激しいアクションに備えた体作りにも時間を注いだ。「とことん疲れたけど、夢のようだったね。休みは週に1日だけ。テイクもたくさん撮って、あんなムチャクチャな仕事、初めてだったよ! でも、あのプロセスとペースこそが、こういう物語を作るうえでものすごく役に立ったんだ」と語っています。
©Universal Pictures
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また、彼は監督のことを「誰よりも肝が据わっていて、強烈な集中力で細部にこだわる監督。マイケルにとっては偶然なんてあり得ない。すべてにちゃんと理由があって無駄がない。それだけ重みのある仕事をする人なんだ」と賞賛。じっくりとシーンを作り上げていく監督の手法によって、ハサウェイという役になりきることができたとか。
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▲左は共演したタン・ウェイ。
「どれくらいテイクを重ねるかは分からない。たくさん撮るうちに、自分の演技のどこが悪いんだ?と自問し始める。でもそのうち、今撮っているシーンは脚本のどこ、と頭で考える感覚がなくなる。後で尋問のシーンを見たけど、どう撮ったのか覚えてないし、この先どう話が進むのかわからなかった。自然に役になりきっていたよ。心を決めてシーンに臨んだ。そうすることで、嘘がない本物の演技ができた」とコメント。
そんなクリスが万全の準備を整えて挑んだ『ブラックハット』。ぜひ、その努力の結果を劇場でチェック!
©Universal Pictures
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『ブラックハット』
5月8日(金)TOHOシネマズ みゆき座 他全国ロードショー
配給:東宝東和
公式サイト

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