- 2015-5-12
- NEWS
12日、“北欧の至宝”とよばれるデンマーク出身の俳優マッツ・ミケルセン（49）が、主演作『悪党に粛清を』の舞台挨拶に登場しました！
▲初来日のマッツ・ミケルセン。
マッツはデンマークを代表する国際的俳優で、映画『007/カイノ・ロワイヤル』の悪役ル・シッフルで国際的にブレイクし、映画『偽りなき者』で2012年カンヌ国際映画祭主演男優賞に輝いています。そして、日本では2014年よりスターチャンネルで放映されているドラマ『ハンニバル』のレクター役としておなじみ。今回は、映画デビュー18年目にして初めての来日とのことで、来日決定のニュースが流れると「マッツ」がツイッターでトレンド入りしたほか、舞台挨拶付き上映会のチケットは発売わずか1分で完売したそう！ 全国のファンが大注目する舞台挨拶となりました。
▲カメラに手を振るマッツ氏。
最新作『悪党に粛清を』は、1870年代のアメリカを舞台に、妻子を殺され復讐に燃える孤高の男による復讐を描いたデンマーク人の脚本、監督によるデンマーク製西部劇。大歓声のなか登壇したマッツは、「デンマーク製の西部劇は、歴史を考証すると当たり前だとわかると思います。アメリカの開拓史はデンマークやヨーロッパからの移民が開拓していったもの。アメリカ人から西部劇を取り返したととらえていただければと思います」と、デンマークで西部劇が作られた理由を説明。
撮影は南アフリカで行われたそうで、「カメラのアングルを変えると、シマウマが走っていたり。キャストはみなカウボーイの格好をしていましたが、スタッフは南アフリカの人々だったので、みんな地元の言葉をしゃべっていて、かなりシュールな体験ができました」と振り返っていました。
▲かなり高身長です。
また、感情を抑制した芝居で見るものの感動を呼ぶ演技が評価されていることについては、「文化的な違いなのかもしれません。日本の方から見ると抑えた感じでも、デンマーク人にとっては普通のリアリズムなんです」と語り、「西部劇はセリフよりも、広大な景色のなかにひとりの男がいるという引きの魅力、表情で語ると言うジャンルだと思います。チャールズ・ブロンソンのように、表情で映画を背負っていくという伝統があると思います」と西部劇の魅力についてコメント。
▲ファンに軽くお辞儀。
今回、初来日ながら、ずっとホテルにカンヅメで、取材を受けているという彼は、「今のところ日本の印相はホテルの窓から見る景色」だけだそう。でも、この後数日オフがあるので、街中に飛び出したいと思っているとか。
最後に「みなさん、ぜひ楽しんでください。心に響く映画であることを祈っています」と、詰めかけたファンにメッセージをおくっていました。
『悪党に粛清を』
6月27日（土）より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
配給：クロックワークス
公式サイト