- 2015-9-29
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ロバート・ゼメキス監督、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演作品『ザ・ウォーク』は、第53回ニューヨーク映画祭、第28回東京国際映画祭のオープニング作品として上映されることが決定している話題作。26日、ニューヨーク映画祭のオープニングにあわせて、NYプレミアが開催されました。
▲キャストたち。
この作品は、1974年にNYのワールド・トレード・センター間をワイヤーロープ一本でつなぎ、高さ411m、地上110階の道なき空間に足を踏み入れて命綱なしの空中闊歩に挑んだ実在の人物フィリップ・プティが、フランスからニューヨークに渡り、誰もが思いつかなかった未知の世界にチャレンジするまでを描いたヒューマン・エンタテインメント超大作。
26日に行われたプレミアには、ロバート・ゼメキス監督、ジョセフ・ゴードン=レヴィットほかキャスト、スタッフが顔を揃え、そして主人公のモデルとなったフィリップ・プティ本人も来場。ゼメキス監督やキャスト達によるレッドカーペットイベントと記者会見が行われました。
▲舞台挨拶。
監督は本作の制作にあたり苦心した件について「1974年を正確に再現するのにとても時間を費やしたよ」と述べ、最も注力した部分について「フィリップ・プティが、ワールド・トレード・センターの間に張ったワイヤーロープを初めて踏み出す瞬間こそが最も美しい瞬間。その瞬間を集中して描きたかった」と話し「夢を追いかける人は本当に好きだし、尊敬する」とプティを賞賛。会見では映画『マン・オン・ワイヤー』(『ザ・ウォーク』と同じく、フィリップ・プティがワールド・トレード・センターを渡ったことを題材にしたドキュメンタリー映画)について、「『マン・オン・ワイヤー』公開よりも先に権利も取得しており、ドキュメンタリーと3D大規模作品と立ち位置は異なる」とし、「どちらの作品にも言えることはプティの偉業を示すことである。ただ、記録がないためドキュメンタリーでは彼が歩く姿を動画で見せることが出来ませんでした」と述べました。
▲ゼメキス監督とジョセフ。
また監督は、1974年当時はこの事件のことを知らず、のちに子供向けの本「The Man Who Walked Between the Towers, by Mordicai Gerstein.」でこの事実を知ったそう。監督は、その時の想いを「ほんの小さな8ページの本に惹かれ、調べていくうちに、魅力的な映画を作る為のすべての要素が備わっていることがわかりました」と語りました。
一方、ジョセフは今回の主演にあたり集中したことは「最初の一歩を踏み出す瞬間、そこに集中しました」と話し、「誰もが不可能だと思う夢は、自分自身もあきらめてしまいがちだが、プティはまわりの意見に惑わされることなくやり切った素晴らしい人だ」と語り、役作りのためにプティのもとで訓練したことも明かしました。さらに「彼の施設は素晴らしいよ」とも。
▲ジョセフとプティご本人。
今回は役作りにあたり、フランス人のプティになり切る為にフランスなまりのアクセントを習得。さらには人間離れしたハイワイヤーアーティストぶりを再現するために、厳しい鍛錬を積んだことにふれ「ロープを渡ることは痛みを伴うけど楽しい」とコメント。そのジョセフのフランスなまり英語について、共演のフランス出身のシャルロット・ルボンは、「彼のアクセントはすばらしかったわ!」と称賛を贈っていました。
▲キャスト同士はみんななかよし。
『ザ・ウォーク』
2016年1月23日(土)全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト