映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』のマーク・ライランス「夢は歌舞伎の舞台に立つこと」

映画『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』の公開に先駆け、今年『ブリッジ・オブ・スパイ』(2016)で第88回アカデミー賞助演男優賞を受賞したマーク・ライランス(BFG役・56)が来日。本田望結ちゃん(ソフィーの声・12)も登壇し、8月31日、ジャパンプレミアが行われました。
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©2016 Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.


夕刻18:00―。会場ステージはBFGが住む巨人の部屋をイメージし、幻想的なオレンジのグラデーションの背景に、BFGが採取した夢がカラフルに光るドリームジャーが飾られ、まさしく夢の溢れるプレミア会場が完成。
主演のマーク・ライランスは、日本公式訪問自体初めてということで、彼の来日を心待ちにしていた日本のファンたちも「ダンディで素敵!」「笑顔が癒される!」などSNSでも大いに盛り上がりを見せています。オスカー受賞後の来日ということもあり、この日会場には大勢のマスコミが駆けつけました。
夢のはじまりを告げる壮大な音楽とMCの呼び込みとともに、まずステージに登場したのは、小柄な巨人BFGと心を通わせながらイギリス最大の危機を救うべく立ち上がる勇気ある少女・ソフィーの声を演じた本田望結ちゃん(12)。
胸元に金色の刺繍を施した白いシフォンのかわいらしいワンピース姿で、やや緊張しながらも誇らしげな笑顔を浮かべ登場しました。MCから今日はもう一人お越しなんですよね? との問いに、本田さんから「実は、もう一人、私の好きな人が来てくれています!」とドキドキな発言も。
「BFG~!Please Come Here~!」と、“日本のソフィー”からの呼びかけとともに、ステージ上の幕に大きなBFGのシルエットが映し出され、登場したのはBFG役を演じたマーク・ライランス! 大拍手の中、深々とお辞儀をし、144㎝の望結ちゃんに向けひざまずき、やわらかなハグを交わし満面の笑みを浮かべるマーク。
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また望結ちゃんは、オスカー俳優マーク・ライランスのために準備してきた英語での挨拶も「Hello It’s very nice to meet you. My name is Miyu Honda. I play the voice of Sophie. I’m so happy to meet you. Thank you for taking your time to meet me.(こんばんは、はじめまして、本田望結です。ソフィーの声を演じました!今日はお会いできてうれしいです)」と完璧に披露。日本のあたたかい歓迎にマークも日本語で「アリガトウゴザイマス」と一言、喜びの表情を見せました。
「コンニチワ! マーク・ライランス デス! 7mの巨人サイズでなく、申し訳ない(笑)こうして日本に来られて嬉しいです。子供の時からいつか日本に行きたいと思っていました。ここにいるのは映画のおかげですね(笑)」とこの日の為に覚えてきたという日本語を交えながら、大好きな日本でプレミアに心躍る様子のマーク。
そして、「このような素晴らしいステージに、マークさん、BFGと立ててすごく幸せです!今日お会いするまでは7mの方だと想像していたので、飛行機に乗れるか心配していました!(笑)」と本田さんは人生初のオスカー俳優との競演にドキドキな様子ながらも、茶目っ気ある返答。
マークは「望結ちゃんはとてもかわいらしい! ファッションも、ヘアスタイルも完璧だよ! サイコウ! ソフィー役にぴったりだ!」と本田にベタ惚れのようで、今作への“声”での参加を歓迎しました。また望結ちゃんも「本物のBFGに会えて夢のようです! 台本を何度も読んでソフィーになりきれる様頑張りました。今では、夢を見ると『BFGが届けてくれたのかなあ…』と思っています」とソフィーの声を演じられたこと、そして作品へ参加できたことをを心から喜びました。
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また、ステージ上に用意された夢が詰まったドリームジャーの通り、本編ではBFGが夜ごと世界中の子供たちに届ける“夢”がキーワード。それぞれが今、抱く夢について、望結ちゃんは「スピルバーグ監督の作品に参加できたことがすでに、夢のようです。いまもドッキリなんじゃないかと思います…(笑)」と笑いを誘う場面も。
MCから今作がハリウッドへの第一歩では? と問われると「そうですね…(笑)勇気をもってなんでも挑戦するソフィーのように、私もその日のために一つ一つを大切に挑戦していきたいです!」と謙虚なコメント。「望結ちゃんの夢が全部叶うように、応援しているよ」と、マークがあたたかく見守るコメントを。
マークは「僕の夢は、ハリウッドでなく、叶わないけど黒澤明の映画に出ることでした(笑)。そして、歌舞伎の舞台に立つことが夢です。言葉の壁もあるし、この年で女形は大変だと思うから、来世で歌舞伎役者になれたらいいな」と、日本好きが伝わる素敵なコメントを残しました。
今作では、7mのやさしい巨人・BFGと勇敢な少女・ソフィーの二人が育む友情が見どころの一つとなっていますが、それを違和感なく描き出すのは最先端技術パフォーマンスキャプチャー(VFX)。これに関してはマーク自身も初めての体験だったようで「日本の能や狂言に近い、すべてがイマジネーションで演技をする世界でした。演技が抑圧されるのではないかと懸念したけど、むしろいつもより自由でした。ブルーバックの世界はさえぎるものがないから監督がだんだん近くに寄ってきて「監督、近いですよ」と突っ込みました(笑)」と長年の俳優人生の中で、また新たな世界に触れたようです。
また「友人の野村萬斎が映画「シン・ゴジラ」で、ゴジラ役でパフォーマンスキャプチャーをやっていると聞いたけど、きっと違和感ないだろうなと思いました(笑)」と日英俳優の意外な交友関係も語ってくれました。
『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
9月17日(土)全国ロードショー

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