- 2017-2-28
- NEWS
Netflixオリジナル作品『ホワイト・ヘルメット−シリアの民間防衛隊−』が、米国時間2月26日(日本時間2月27日)に発表された第89回アカデミー賞(R)にて短編ドキュメンタリー賞を受賞しました。
Netflixのオリジナル作品としては、今回ノミネートされた4作品(『ホワイト・ヘルメット-シリアの民間防衛隊-』、『最後の追跡』作品賞、助演男優賞(ジェフ・ブリッジス)、編集賞(ジェイク・ロバーツ)、脚本賞(テイラー・シェリダン)4部門ノミネート、『13th−憲法修正第13条−』長編ドキュメンタリー賞ノミネート、『最期の祈り』短編ドキュメンタリー賞ノミネート)の他、過去にレオナルド・ディカプリオがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた『ヴィルンガ』(2014/第87回)や『ニーナ・シモン〜魂の歌』と『ウィンター・オン・ファイヤー:ウクライナ、自由への闘い』(2015/第88回)が長編ドキュメンタリー賞にノミネートされていますが、Netflixオリジナル作品としてのオスカー受賞は初めての快挙!
◆受賞コメント
檀上でオーランド・ヴァン・アインシーデル監督がホワイト・ヘルメットのヘッド、ラエド・サレハからのメッセージを読み上げました。「この映画で私たちの仕事を世界に知ってもらうきっかけになったことを嬉しく思います。私たちの組織はコーランの一節に基づいています。一人の命を救うことはすべての人類を救うこと。 私たちは82,000人以上の市民の命を救いました。ここにいる皆様、シリアと世界中の殺戮を止めるために協力し合いましょう。」監督はスピーチで「彼らにとって、自分たちが忘れられていると感じるのはとても簡単なことです。この戦争は6年間もつづいています。私たちがこの戦争が可能な限り早く終わるよう願っていることを立ち上がって示しましょう。」と呼びかけました。
『ホワイト・ヘルメット-シリアの民間防衛隊-』
アカデミー賞候補となったNetflixオリジナルドキュメンタリー『ヴィルンガ』の監督オーランド・ヴォン・アインシーデルと、プロデューサーのジョアンナ・ナタセガラが再びタッグを組んで贈る感動のドキュメンタリー。
舞台は2016年のシリア・アレッポ。ロシアとその支援を受けたシリアのアサド政権の無差別攻撃によって瓦礫の山となった街には、政府から見捨てられた市民たちが頼りにする民間防衛隊「ホワイト・ヘルメット」の存在があった。彼らは内戦によって警察や消防が機能せず無秩序状態となった同地で、 民間人の救助活動を行ってきたボランティア団体。献身的な活動が評価され、2016年のノーベル平和賞にノミネートされた真のヒーローたちだ。
本作は今も激しい空爆が続くアレッポで活動を続けるホワイト・ヘルメットに密着、救出現場で撮られた貴重な映像や隊員へのインタビュー映像、隣国トルコでの訓練風景などを通して、仲間たちが次々と命を落としていく過酷な状況下でも、希望を捨てずに瓦礫の中に飛び込んでいく彼らの勇姿を映し出す。2016年10月に開催されたハンプトン国際映画祭では観客賞を受賞、テルライド映画祭のオフィシャルセレクション作品にもなっている。(作品時間:40分)
Netflixにて独占配信中