- 2019-11-5
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日本映画界を代表する名優・役所広司さんが主演を務め、名監督ジョン・ウーのハリウッドデビューを後押しし、『フェイス/オフ』『M:I‐2』『レッドクリフ』シリーズなど、世界的大ヒット作を多く手掛ける名プロデューサーのテレンス・チャンと初タッグを組んだ日中合作映画、『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』が11月15日(金)より全国公開。
この度、現在開催中の<第32回東京国際映画祭>(以下 TIFF)の特別招待作品に選出された本作の公開に先駆け、世界的プロデューサーのテレンス・チャンをはじめ、チャン・ジンチュー、リン・ボーホン、ユー・フェイ監督らが一挙来日!11月3日(日)、東京・六本木ヒルズにて、主演の役所広司とともにワールドプレミアに登壇しました。
先月28日(月)に行われたTIFFのオープニングセレモニーにて、「映画を好きな人たちが集まったので、言語の壁を乗り越えて最終的には良いチームになったと思います。そのチームワークが映画にも表れていることを信じています。」と語り、レッドカーペットに集まったファンは勿論、世界中のファンを魅了した役所さん。
ワールドプレミアでは、本作で舞台となる世界最高峰のエベレストをイメージした、鮮やかなブルーカーペットが六本木ヒルズ大階段に敷かれ、アジアが世界に誇る“美男美女”俳優のチャン・ジンチュー、リン・ボーホン、ユー・フェイ監督、テレンス・チャンらが一挙集結。満を持して役所さんが登壇すると、集まった多くの報道陣から、眩いフラッシュが浴びせられました。
「各国の皆さんと映画を作ることが出来て、本当に幸せでした。多くの方に、本作が描く美しい自然風景と美しい人間模様を楽しんでいただきたい。」今年で俳優歴41年、まさに“日本が誇る名優”として日本映画界を先導する役所による力強い挨拶で始まった本イベント。
初タッグとなったテレンス・チャンや、ハリウッドでも活躍するチャン・ジンチュー、リン・ボーホン、本作が初監督作となる新進気鋭のユー・フェイ監督といった、世界の才能と肩を並べた役所さんの満面の笑顔につられるように、一同は笑顔で喜びを語った。
標高8848M/氷点下83℃という過酷な条件下の世界最高峰・エベレストを舞台に繰り広げられる、圧倒的スケールと映像美で贈るスペクタクル・エンタテインメントとして、カナダや中国、ネパールといった世界各地で行われた大規模な撮影を振り返った役所さんは、「中国語、北京語、広東後、英語、日本語と沢山の言語が飛び交い、現場でのコミュニケーションは中々難しかったですが、みんな映画が好きで、映画という言語を通して、1つになることができた」としみじみ。
本作では、ヒマラヤ救助隊「チーム・ウィングス」の鬼の隊長・ジアンに扮し、自身初となるワイヤーアクションにも挑戦しているが、「ワイヤーにぶら下がってジンチューさんを助けるシーンの撮影だったのですが、僕は初めてであまり上手くなかったので、助けるどころか自分がアザだらけになってしまいましたね…。でも、劇中ではちゃんと助けているので、ぜひご安心ください(笑)」と、過酷な撮影ながら充実した心境を笑顔で明かしました。
そんな役所と初共演、「チーム・ウィングス」のメンバー役を演じたチャン・ジンチュー、リン・ボーホンらは、それぞれ「役作りや撮影はとても大変でしたが、本作への参加は私にとって本当に特別な経験でした。撮影中は、役所さんの演技に引っ張っていただき、そのおかげで私自身も高めることが出来ました」(ジンチュー)、「ヘリ操縦の訓練以外にも雪山でのアクションシーン等色々と経験したのでとても過酷でしたが、役所さんとの初共演には期待と興奮がありました」(ボーホン)と、役所との共演を述懐。
大ヒットアクション映画『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』(15)にも出演し、ハリウッドにも認められているチャン・ジンチューと、『At Café 6 六弄咖啡館』(15)で金馬賞最優秀助演男優賞を受賞、アーティストとしても注目されるイケメン俳優のリン・ボーホンは、二人とも世界を股にかけ活躍する実力派俳優だが、役所との共演には多くの刺激を受けたようで、「(役所さんは)目が本当に凄い。役所さんの瞳の中には、疑いや絶望、慈愛に満ちた笑顔も含まれていて、魅力的です。役所さんから笑顔を見せられた時には、心が溶けてしまいそうでした」(ジンチュー)、「いざ撮影本番が始まると、普段の優しい役所さんはいなくなり、役所さんの視線で一気に現場がエベレストの舞台へと引き込まれるんです。長回しのシーンの際も、役所さんだけが一人台本を持たずにリハーサルに臨んでいました。まさに僕にとって『神のような存在』です」(ボーホン)とコメント。
二人からの熱烈な称賛を受け、「今日は沢山褒められたので、嬉しいですね」と、照れ笑いを浮かべる役所さんでしたが、ジンチューから「役所さんは、27時間もの間ワイヤーに吊らされたこともあった」と暴露されると、報道陣からも思わず驚愕の声が…!「撮影後に知ったのですが、役所さんの脇の下にはワイヤーアクションでついた酷いアザが沢山ありました。でも役所さんは全く痛がるそぶりも見せず、愚痴も言わず、終始笑顔でした。そんな役所さんの現場でのプロフェッショナルな姿勢に、とても感動しました」と称賛が止まらないチャンに対して、「僕は日本語で沢山愚痴を言ってたので、みんなにはバレなかったんだね(笑)」と役所さんが真実を明かすと、会場からは大きな笑いが起こりました。
一方、フランスのゲーム会社Gameloftの中国グローバル副総裁という立場から一転、映画監督に転身した無名の新鋭、ユー・フェイ監督は、自身が脚本執筆したオリジナル作品となる本作について、「世界最高峰のエベレストには、多くの悲しみや喜びが詰まっています。その物語を、映画を通して描きたかった。この映画は『愛の為に、人はどこまで行けるのか』というのが大きなテーマです」とこだわりをアピール。
山岳アクションに加え、深い悲しみを背負いながら自然と対峙するジアン隊長役を体現できるのは役所広司さんのみだったという想いから、“ダメ元”でオファーしたという役所さんからのまさかの出演快諾には非常に胸を躍らせたようで、「大好きな登山と映画を、融合した作品を作ることが出来て、とても幸運だった」と、感謝の気持ちを告白した。続くテレンスも、以前から「世界で一番優秀な俳優のひとり」として役所さんの大ファンを公言していたが、今回、日中合作として役所との初タッグを実現したことは「より作品を高みへと向かわせた」と語り、「すでに色々なジャンルで色々な役を演じられることはもちろん存じ上げていましたが、役所さんは、脚本よりも鮮やかに役を演じられる方だと思います。本作にもそうした部分を吹き込んでくれた役所さんには感謝しかありません」と、過酷な現場を支えた役所さんを称えました。
ワールドプレミア後に行われた舞台挨拶でも、会場に集まった多くのファンから万感の拍手で迎えられた役所ら一同は、笑顔で登壇。改めて、役所の口から「かなり以前から、アジアの力を結集して映画を作る際は、僕もぜひ参加したいという想いがありました。アジア各国の映画人が交流して、親交を深めることで、アジア映画界がより良くなるはずだ、と思う中で、こうしてチャンスをいただけたのは非常に光栄でした」と、オファーの際の心境が語られ、無名ながら過酷な撮影を乗り越え映画を完成させたユー・フェイ監督に向かい、役所が「将来、大物の監督になる予感がする」と太鼓判を押すと、会場中が盛大な拍手に包まれました。
『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』
11月15日(金) 全国公開!!
役所広司 チャン・ジンチュー リン・ボーホン
ビクター・ウェブスター ノア・ダンビー グラハム・シールズ ババック・ハーキー プブツニン
声の出演:役所広司、沢城みゆき、宮野真守
神尾佑、山野井仁、俊藤光利、高木渉、細貝光司、沖原一生
監督・脚本:ユー・フェイ
プロデューサー:テレンス・チャン
撮影監督:ライ・イウファイ
日本語吹替版主題歌:GLAY「氷の翼」(LSG)
提供:バップ/配給:アスミック・エース/©Mirage Ltd.
公式HP:http://over-everest.asmik-ace.co.jp/
本予告映像(Asmik Ace公式Youtube):https://youtu.be/v1Qp4-VPZ0s