- 2020-4-2
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“フランス映画界の至宝”と言われるカトリーヌ・ドヌーヴの最新作『アンティークの祝祭』が、4月24日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開されます。
世界的大女優にしてフランス映画界の至宝と言われるカトリーヌ・ドヌーヴが、実娘で女優のキアラ・マストロヤンニと母娘役で共演を果たし話題を呼んでいる本作。
自然豊かなロケーションに、ティファニーやバカラなどの高級アンティークが数多く登場し、ドヌーヴの毅然とした美しさが映えます。
アンティークが見つめ続けた波瀾万丈な人生——その最期の日を鮮やかに締めくる感動の人間ドラマがここに誕生しました。
監督は『やさしい嘘』(03)、『パパの木』(10)などを手掛け、ドキュメンタリー映画を中心に活躍しているジュリー・ベルトゥチェリ。自身の終焉を察した主人公クレールが、半生を共にしてきたアンティークを処分することで浮かび上がる「劇的な人生」と「本当に遺したい思い」を、女流監督らしい繊細でしなやかな視点で描き出しました。
監督は、クレールが大量コレクションを処分することについて「深刻な“収集癖”には深い心理的な意味合いがあることはわかっているの。収集とは死を追い払う行為。次々に新しい品を見つけて終わりのない謎に入り込めるから、いつも死を押しやっていられるのね。この無限の仕組みは、私たち人間の作る辻褄の合わない世界を振り返る行為よ。だから、そうした品々を売ることは、クレールにとってとても大胆な行為なの。大切にしてきた品々が、他の人のもとで別の“人生”を過ごすのを受け入れるということは、彼女が自分の死を受け入れたということなの」と、アンティークを手放すことで、クレールらしい最期を迎える準備が整ったことを示唆し、「タダ同然で自分のコレクションを売ることで、クレールは自分自身を自由にする。買い手には慎重にそれぞれの品に込められた物語を語るの。彼女にとっては、物を売り払うのではなく、物語を伝えることが目的だから。この自由になる最後の行為は、彼女の人生の挫折を反映したものだった」と死とは人生の解放でもあるということを話しました。
『アンティークの祝祭』
4月24日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
(C)Les Films du Poisson – France 2 Cinema – Uccelli Production – Pictanovo