- 2020-6-24
- ENTERTAINMENT
- レイニーデイ・イン・ニューヨーク
ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメス、現代を代表するアイコニックな人気俳優たちが集結し、ニューヨークの街運命のいたずらに翻弄される男女のキュートなロマンチック・コメディ『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』。
ウディ・アレン監督がこよなく愛する古きよきアメリカの風情が残るニューヨークへのラブレターの集大成とも言える本作。ジュード・ロウ、ディエゴ・ルナ、リーヴ・シュレイバーら、脇を固めている実力派俳優が超豪華! それぞれのニューヨークの表情を優雅な映像美で綴るのは、“光の魔術師”の異名をもつ巨匠撮影監督ヴィットリオ・ストラーロが務め、キャラクターの魅力を引き立てています。
ヴィットリオ・ストラーロがかけた光と影のマジック
メイキング&新場面写真が解禁!
7月3日(金)からの日本公開を前に、メイキングと新場面写真が解禁となりました。
ベルナルド・ベルトルッチ監督『暗殺のオペラ』(70)、『暗殺の森』(70)の撮影を任され、鮮烈な色彩感覚と流麗なカメラワークで脚光を浴び、以降も『ラストタンゴ・イン・パリ』(72) 『ラストエンペラー』(87)など多くの作品を担当したヴィットリオ・ストラーロ。
1970年代後半からハリウッドに活躍の場を広げ、フランシス・フォード・コッポラ監督『地獄の黙示録』(79)、『ワン・フロム・ザ・ ハート』(82)などで撮影監督をつとめ、『地獄の黙示録』、『レッズ』(81)、『ラストエンペラー』でアカデミー賞撮影賞に3度輝いたほか、数多くの撮影賞や功労賞を受賞。ウディ・アレン監督作品は『カフェ・ソサエティ』(16)、『女と男の観覧車』(17)に続き、本作が3作目のタッグを果たし、美しいカメラワークと印象的な光と影を操り、キャラクターの内面を浮き上がらせます。
本当の自分を認識してもらず苦しむキャラクターたちを描くに当たり、この作品ではしばしば、キャラクターの顔を不鮮明にしたり、影を当てたりしているといいます。
ストラーロは「映画において、全てを鮮明に見せることは重要なことではない。キャラクターの前に何かを置いたり、部分的に見せたりすることは多くのケースで効果をうみだすし、観客の興味をひく瞬間をつくりだせる」と語り、続けて「ギャツビーは曇り空のニューヨークが好きだ。むしろ小雨が降るくらいの天気をより好み、アシュリーは明るく情熱的だから、彼女には暖色を使った」とギャツビーとアシュリーの性格の違いを強調するため、様々な照明やカメラワークを駆使したと明かしています。
2人が一緒にいるシーンでも、「1日中、漫然と雨は降らさない。時には風が雲を追いやって太陽がのぞき、その後また太陽が隠れるといったように天気で変化をつけたんだ。ギャツビーが曇天のもとでアシュリーを呼ぶシーンでは、彼女のいる場所には暖かな陽を照らしたよ」と、光を変幻自在に操るさまは、さながら魔法のよう。
さらに、ストラーロはアシュリーの動きのあるシーンにはステディカムを用いて、ギャツビーには固定カメラを使ったのだとか。「アシュリーの動きに必要な、自由さみたいなものを強調するためにステディカムを使ったんだ。彼女は固定観念に縛られることなく、あらゆる事に対して積極的な性格。一方ギャツビーはよりシンプルな人間関係を求めるタイプの人間だ」とキャラクターを表現するにあたり、カメラを使い分けたといいます。
あわせて解禁されたメイキング画像ではヴィットリオ・ストラーロの撮影中の指導の姿や、場面写真では印象的な光と影が目をひき、まるでキャストそのものが輝きを放っているような美しさです。
『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』
7/3(金)、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
©︎2019 Gravier Productions, Inc.