映画『ノマドランド』<第93回アカデミー賞> 作品賞、監督賞含む、最多3部門で堂々受賞!

現地時間4月25日に第93回アカデミー賞授賞式が行われ、
『ノマドランド』(公開中)が作品賞、監督賞(クロエ・ジャオ)、主演女優賞(フランシス・マクドーマンド)を受賞!! 主要を含む最多3部門で堂々制覇しました!

(C) 2021 20th Century Studios. All rights reserved.

企業の破たんと共に、長年住み慣れたネバタ州の住居も失ったファーンは、キャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込んで、〈現代のノマド=放浪の民〉として、季節労働の現場を渡り歩く。その日、その日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流と共に、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく――。

主演は、『スリー・ビルボード』でアカデミー賞主演女優賞受賞し、その絶対的存在感で世界を圧倒したフランシス・マクドーマンド。そして監督は、前作『ザ・ライダー』が第70回カンヌ国際映画祭の監督週間でプレミア上映され、アート・シネマ賞を獲得して絶賛を浴び、本作では賞レースで監督賞を総なめしている、今まさに注目の新鋭監督クロエ・ジャオ。新時代を切り開く女性タッグによって生み出された新たな傑作に期待が高まっています。


並み居る強豪作品が出揃う中、その受賞の行方に注目が集まっていた第93回アカデミー賞。栄えある作品賞に選ばれたのは『ノマドランド』!サーチライト・ピクチャーズ作品が作品賞を受賞するのは『スリー・ビルボード』以来5度目の快挙です。

クロエ・ジャオ監督、フランシス・マクドーマンド、撮影のジョシュア・ジェームズ・リチャーズ、そして映画に出演した本当のノマドであるリンダ・メイとスワンキーらがステージに登壇。互いに熱いハグを交わし、涙を流し、時にはウルフの雄たけびをあげながら受賞の喜びを爆発させました。

その後、監督賞も受賞したクロエ・ジャオは、自身初のオスカーを誇らしげに抱えながら、檀上でスピーチ。そして、主演のフランシス・マクドーマンドは『スリー・ビルボード』以来、3度目の主演女優賞を受賞!! 前回の受賞スピーチで女性製作者に向けた力強い言葉が話題となりましたが、今回も熱いメッセージを贈り、会場から拍手喝采を浴びました。

以下、受賞スピーチ。

◆作品賞/クロエ・ジャオ
アカデミー賞、ほかにノミネートされた方々にも御礼を申し上げます。多くの人々のおかげでこの作品はできました。
サーチライト・ピクチャーズの皆様、素晴らしい原作を書いてくださったジェシカ・ブルーダー、撮影のジョシュア・ジェームズ・リチャーズ、フランシス・マクドーマンド、リンダ・メイ、スワンキー、ボブ・ウェルズ、ノマドのコミュニティ、映画に携わってくださった全ての皆様に感謝します。
忍耐強さ、希望、真実の優しさはなんであるかを見せてくださった皆様、ありがとうございます。

◆主演女優賞/フランシス・マクドーマンド
近い将来、知っている仲間を連れて、映画館に行ってください。
暗がりのなか、隣に誰かがいる場所で、
今夜ここで紹介されたすべての素晴らしい作品を是非映画館で観てください。
最後に私たちのウルフへ!(ウルフの雄たけび)

◆作品賞/クロエ・ジャオ
「ノマドランド」チームの皆さん。私たちが一緒に過ごした一生に一度の旅は、なんてクレイジーなことでしょう。
ありがとうございました。とても感謝しています。
私が子供の頃に学んだ言葉で印象的な言葉があります。「人之初」、「性本善」といって、人々は生まれながらにして心の中に善を持っているという意味の言葉です。時には逆のことが真実に見えることもありますが、それでも私は世界中のどこにいる人にも善があると信じてきました。この賞は、自分の善、そしてお互いの善を守るための勇気と信念を持っている全ての人々に捧げたいと思います。

※クロエ・ジャオが引用した伝統的な中国の言葉
「三字経」の「人之初」、「性本善」
訳:人が生をうけたそのはじめ、人の性はもともと善である。

◆主演女優賞/フランシス・マクドーマンド
とても言葉で表現できません。私の想いは、私の心の中にある剣にあります。そしてその剣は、私の仕事であり、私たちは仕事を通して戦っているのです。そして私はこの仕事が大好きです。ありがとうございます。

(C) 2021 20th Century Studios. All rights reserved.
クロエ・ジャオ監督(左)、フランシス・マクドーマンド(右)

『ノマドランド』
絶賛公開中

ページ上部へ戻る