ジャック役はジョニデだった!?みたらもっと知りたくなる! 映画『タイタニック』のトリビア10

日本テレビ系「金曜ロードショー」で5月7日・14日の2週にわたって放送された『タイタニック』。1997年の公開から24年もの時を経てもなお、人々を魅了し続ける名作のトリビアを紹介します(以下、IMDbより)

WENN.com/Zeta Image

1 当初、監督がジャック役に考えていたのはレオじゃなかった!

主人公ジャックはレオナルド・ディカプリオをトップスターへと押し上げた役。ジャックは彼しか考えられませんが、ジェームズ・キャメロン監督は最初、リバー・フェニックスを想定。ところが、1993年10月、リバー・フェニックスはロサンゼルスのジョニー・デップのクラブで亡くなってしまいました。そして皮肉なことに、ジョニー・デップにもこの役のオファーがあったものの、彼は断ったそう。

当初、パラマウント・ピクチャーズはジャック役にマシュー・マコノヒーを起用しようとしていたのだとか。この件については、ケイト・ウィンスレットがトーク番組『The Late Show with Stephen Colbert』で「私も一緒にオーディションを受けたことがある」とコメント。

結局、ジェームズ・キャメロンの希望で、レオナルド・ディカプリオが起用されました。

2 水の中でのローズの下半身はブルマ姿

水の中を走ったり泳いだり…ただでさえ動きづらい水の中を逃げ惑うシーンは想像以上に大変だったよう。ローズが着ているシフォンのドレスは、生地が束になって足にまとわりつき、足を引っ張ってしまうため、演じるにあたって非常に難しかったそうです。

そこでキャメロン監督は大胆な策を思いつきます。なんとハサミを持ってきて、下の層を切り落としたのだとか! ドレスは上半身のみで、下半身はブルマらしきものを履いていたのだとか。ケイトはこのドレスを「Bo-Peep(いないいないばあ)ドレス」と呼び、レオは非常に面白いと感じたと語っています。

3 キスシーンでレオが舌を入れた理由

胸キュンポイントが高いキスシーンも見どころの1つですが、ロマンチックなシーンの裏側にはリアルな現実も存在します。

ケイトはレオとのキスシーンについて、撮影前にコーヒー、タマネギ、ニンニク、タバコは禁止というシンプルなルールを設けたのだそう。レオはこのルールに同意しましたが、その後、わざとそれらをすべて実行していたのだとか。ケイトは撮影現場で彼に親しみを込めて「臭いレオ」と呼んだといいます。やんちゃぶりはそれだけにとどまらず、レオは彼女を笑わせるために、キスシーンの際に時々舌を入れていたそうです(笑わせるためって…)。

4 エキストラ150人は全編を通じて出演

常に新しいエキストラを雇い、何度も服を着せたり、当時のマナーを指導したりするのではなく、150人の「コア・エキストラ」と呼ばれるグループが雇われ、作品の全編を通じて映画に参加。出演者は、本作の振付師でもあるリン・ホックニーの講義を受講し、1912年当時の正しい振る舞いを学んだそう。

5 エキストラのセリフはリアルだった

「コア・エキストラ」の中には、実際の生存者の特徴を取り入れたものも多かったのだとか。2人の少女が救命ボートに乗せられるシーンで、男性が「少しの間だけだよ」と言うのは、生き残った少女の1人の証言に基づいているそうです。

また、男性が 「ママの手を握って、いい子にしててね」と言うシーンもあります。生存者のエヴァ・ハートさんによると、これは彼女が乗っていた救命ボートが下ろされる前に、父親が彼女に対して言った最後の言葉だそうです。

6 監督は映画が爆死すると確信していた

『タイタニック』は2017年に公開され、全世界で21.9億ドル(約2,400億円)という莫大な興行収入を記録。ところが公開前、製作費のコストがあまりにもかかりすぎて予算をオーバーしたため、キャメロン監督は前払いのギャラ800万ド(約8億8千万円)の監督料と初期興行収入のパーセンテージを没収! 映画が特別に成功した場合にのみバックエンドのパーセンテージを受け取ることになったそう。

公開日が近づくにつれ、20世紀フォックスやパラマウント・ピクチャーズのスタジオ責任者は「まるで末期ガンにかかったかのような態度」をとるようになったと、監督はコメント。監督自身も、一時は「この映画は爆死して、二度と仕事ができなくなる」と確信していたそうです。

当時、アナリストは少なくとも1億ドル(約110億円)の損失を予測していたので、せめて非常に良い映画を作りたいと願うしかなかったのだとか。ある時、監督は当時20世紀フォックスのCEOだったルパート・マードックに遭遇。そこで監督が「私はあなたが世界で最も好きな人物ではないと思うが、この映画は良いものになる」と伝えたところ、「”良い “よりもずっと良いものにしなければならない」とだけ答えたそう。

7 嫌々歌ったセリーヌ・ディオン

映画の大成功とともにセリーヌ・ディオンが歌う主題歌「My Heart Will Go On」も大ヒットを記録。彼女自身の最も売れたシングル曲となりましたが、最初はレコーディングに乗り気ではなかったといいます。

その理由は、作曲したジェームズ・ホーナーが最初にこの曲を聞かせた際、彼の歌唱力が気に入らなかったからだとか。曲の良し悪しとは関係なかったようです。

そんな彼女を説得したのが夫でマネージャーのルネ・アンジェリル。レコーディングに応じたセリーヌですが、1テイクで録音してそれがそのままエンドクレジットに使用。後にリリースされた曲は実際にはデモだったという裏話も。

8 レオもケイトも演技を後悔?

レオとケイトは、『タイタニック』に出演したことで一躍トップスターに昇り詰めました。そんな彼らですが、この作品での自分の演技を恥ずかしいと思っていることを明かしています。ケイトは自分のアメリカ訛りを「ひどい」と言い、自分の演技について「もっとうまくできたはずだ」と感じているそう。レオはこの昨日での自分を「若いパンク」と呼んでいます。

9 「アイ・ラブ・ユー」は一度だけ

運命的な出会い、身分の差、迫りくる命の危険…恋愛映画の決定版ともいえる『タイタニック』ですが、意外にもジャックとローズが会話のなかで愛の言葉を口にしているのはたったの一度。2人が水の中で震えているとき、ローズがジャックに アイ・ラブ・ユーと告げます。ジャックは、ローズのことを好きだと言いながらも、決して口にはしていません。そんなところも胸キュンの理由かもしれません。

10 生涯の友となったレオとケイト

撮影はかなり過酷で、ケイトをはじめ、多くのキャストやクルーが冷たい水の中で何時間も過ごした後、風邪やインフルエンザ、腎臓の感染症にかかってしまったのだとか。

そのためケイトも監督も、撮影日には「神様、お願いだから私を死なせてください」と思いながら目を覚ますことが多かったと認めています。そんな状況下で、キャメロン監督をはじめとするクルーやキャストは、シーンの合間に常に冗談を言い合って笑い合い、激しい撮影の間中、お互いに頼り切っていたと明かしています。

レオとケイトは、撮影中に非常に親しくなり、生涯の友になったのだそう。ケイトは2人がとても親しい友人であることを明かし、テキストメッセージの中で『タイタニック』のセリフを何度も引用し合っていると語っています。

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