- 2022-8-3
- ENTERTAINMENT
- ウォン・カーウァイ, こがけん, バズ・プーンピリヤ, プアン/友だちと呼ばせて
アジアの巨匠ウォン・カーウァイがプロデュースし、サンダンス映画祭でも大絶賛された映画『プアン/友だちと呼ばせて』が8月5 日(金)の公開を控え、4 年ぶりの来日を果たしたバズ・プーンピリヤ監督と、監督の前作『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の大ファンでもある映画大好き芸人こがけんが登壇し、公開を待ちきれないファンとの交流を楽しみました。
会場には前作『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の舞台挨拶にも参加していたという熱烈なファンも参加。バズ・プーンピリヤ監督は、盛大な拍手に包まれ登壇すると、「温かい歓迎をありがとうございます。本当に日本に戻ってこられて嬉しい」とにっこり。
今回は巨匠ウォン・カーウァイプロデュースということで、その経緯を聞くと「前作『バッド・ジーニアス~』を見て気に入ってくれた。話をくれて、すぐに承諾しました」と巨匠からのラブコールだったことを告白。主演の二人のキャスティングに関しては、「ほとんどタイ全土の男性俳優から選んだと言っても過言ではない。この二人しか考えられない、この役の為に生まれてきたような二
人」と大絶賛。
物語の重要なアイテムとなるカクテルに関しては、「元々お酒が大好きで、映画製作をしているときにバーをオープンする計画があり、それを取り入れました。実際撮影でも使用しています」とのこと。
さらに、監督の前作の大ファンで本作にも心底惚れこんだという映画大好き芸人こがけんがタイの正装スア・プララチャターンを着て登場!
「サワディー・カップ!」とタイ語でご挨拶。さらに衣装については、そうです、皆さんご存じのスア・プララチャターンです。タイシルクというくらいなのでシルクが織り込まれててめちゃくちゃ軽くて着心地がいいです」と意気揚々と説明するも、監督自身は着たことがないと言われ、「着てないんかい!」と思わず突っ込み。あまりに似合うこがけんは自らを、「監督の付き人にしか見えない」と自虐的に笑いを誘いました。
映画の感想を聞かれると「エモすぎてオーマイガー!死ぬまでにやりたいことムービーなんですけど。前半ウードの話だと思ってたら中盤から急にボスの話が立ち上がって、舞台もタイからNY に移って、見え方がガラッと変わる。
さすが『バッド~』の監督! (余命モノは)主人公の死は避けられないと思うんですが、そこにゴールが設けられてなく、違うところにゴールがあって、そのゴールが悲しいものではなく希望に満ち溢れてる。前作は実話がベースでしたが、ウォン・カーウァイからパーソナルな作品を撮った方がもっと素晴らしいものになるのではないかと思ったんだと思う。
ウォン・カーウァイ特有のネオンやカラフルな色彩、テープに元カノの名前を書いてあって、それで章立ててたりしているのもウォン・カーウァイの提案だったり。(元カノのひとりの)女優のヌーナーが劇中劇の演技で銃を撃つのですが、その弾がウードに命中して胸から血を流すというファンタジーの演出がバランスが素晴らしいんです。安っぽくないギリギリ感にセンスを感じます」と興奮して熱烈プレゼンを繰り広げました。
監督へこがけんから「映画での元カノ描写は自分の実際の元カノをモデルにしてるんですか?」と聞かれると、プーンピリヤ監督は「本当です。やっぱりちゃんとリサーチするために元カノとしゃべってこなきゃ、ってウォン・カーウェイに言われて(元カノたちと)話してきました。元カノに会った時の実際の経験があの映画の通りなんです」と衝撃発言。こがけんは「アリスだけですよ、いい感じだったのは。ほかは全部微妙でしたから」と監督の苦労をねぎらいました。
『プアン/友だちと呼ばせて』
8月5日(金)新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、渋谷シネクイントほか全国順次公開
配給:ギャガ
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