恥ずかしがり屋の少年が銀幕のスターに 『エルヴィス』のオースティン・バトラー

『エルヴィス』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされているオースティン・バトラー(31)。本作で主役エルヴィスを射止め、その演技が高く評価されたことで世界的なスターとなった彼ですが、米誌『Variety』のインタビューで、俳優としての苦悩や素顔を覗かせました。

Newscom/Zeta Image

同誌によると、ただの映画スターではなく、ハリウッドでは珍しくなりつつある、黄金時代に回帰したような”オールドスクールなスター”と評されるオースティン。

そんな彼も、エルヴィス役のオーディションのために、動きや方言、歌の指導を受けるなど、役を射止めるまでに、5カ月ものプロセスがあり、不安を抱えていたと明かしています。

「俳優というのは、本質的に不安なものだと思う。何度も断られたり、他の人の方がいいって言われたり…自分はダメなんじゃないか、他の人の方がいいんじゃないかっていう、頭の中の小さな声を常に管理しなきゃいけない」

「今だから言えるけど、この役を得られなかったら本当に悲しかった(笑)。(笑)だから、うまくいってよかったと思う」

エルヴィス以前に役を得られず、ノーを突きつけられるなか、ある人からのアドバイスが視点を変える役に立ったそうです。

「『これは数字のゲームなんだ。100のオーディションを受ける覚悟をしなさい』と。 つまり、何百ものオーディションの中から1つを選び出すということだった」「たとえオーディションであっても、誰かがお金を払ってくれた部屋の中で、人々の前で演技をすることになるんだ。仕事を得るためと考えず、自分ができる最高の演技をするためと考えるんだ。仕事ではなく、作品について考えることで、僕の考え方は本当に変わった」

◆恥ずかしがり屋の少年だった

「僕はよく人見知りだと話すんだけど、みんな信じてくれないと思う。でも、不器用なほど恥ずかしがり屋で、その僕が演技に熱中するようになったのは、今でもちょっと不思議なくらいだよ。でも、演技をすることで、その内気な性格を癒すことができたから、感謝している」と語るオースティン。

子供の頃は、レストランで見知らぬ人と話すのが嫌で、母親に注文してもらっていたのだとか。そんな彼を変えたのは「演じること」だったといいます。

「自分のために言葉を書いてもらうことで、感情を表現できるようになり、突然、自分の中にあるものを明らかにし始めたんだよ。怒ってもいいし、悲しんでもいいし、好きなように感じていいんだ」

俳優として一度目のピークを迎えようとしているなか、プライベートも華やか。現在の恋人は二世セレブでサラブレッド度が超高いカイア・ガーバー(21)で、ハリウッドらしい華があるカップルです。

果たしてオースティンのオスカー獲得はあるか? 期待が高まります。

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