- 2023-5-17
- ENTERTAINMENT
- スター, ディズニープラス, 東方神起, 私たちの人生レース
5月10日(水)よりディズニープラスのコンテンツブランド「スター」で独占配信中のドラマ『私たちの人生レース』。配信開始に先立ち、8日、韓国・ソウルで制作発表会が開かれ、メインキャストのイ・ヨニ、ホン・ジョンヒョン、ムン・ソリ、チョン・ユンホ(東方神起)、そしてイ・ドンユン監督が登壇。1時間にわたり、ドラマをPRした。
本作は、ブラインド採用を通し、大企業の広報部に採用されたスペックゼロのヒロインが、キャリア、友情、恋愛に悩みながら、一流広報マンになるべく奮闘する姿を描くオフィスサクセスストーリー。タイトル(原題『R.A.C.E』)にはちょっとした仕掛けがあるという。「RACEは単なる“レース”ではなく、広報に必要なリサーチ(R)、アクション(A)、コミュニケーション(C)、エバリュエーション(E)の頭文字をとったもの。広報の話であるということを暗に示しています」とイ・ドンユン監督。それを聞いたチョン・ユンホは驚いた様子で、「そんなたくさんの意味が入っているとはいままで知りませんでした。常に学びがあることをありがたく思います」と、新たな発見を喜んだ。
ヒロインのユンジョを演じるイ・ヨニは、これがオフィスドラマ初挑戦。出演を決めたきっかけについて問われると「シナリオを読んだとき、私と同じ世代の会社員たちが経験している苦悩のようなものがよく表れていると思いました。ユンジョというキャラクターを通じ、同世代の人々の思いを代弁したいと思ったんです。私たちの世代は、そろそろ何か成果をあげなければいけない立場の人も多いと思います。役職によるプレッシャーや辛さのようなものを、ユンジョを通じて表現できたらいいと考えました」と語った。
役作りはリアリティにこだわったという。「脚本家さんが貸してくださった本を読みました。広報の仕事や広報として働く人々のプライベートを書いた本で、実情がよくわかりました。また周りの友人たちに会社員生活について話を聞いたりもしました」。ハツラツと仕事に取り組むユンジョの姿を体現するため、久しぶりにショートカット姿に。そんなイ・ヨニについて、ムン・ソリは「撮影をする前は、かよわくて“コスモスのような”女の子だと思っていたのですが、とてもしっかりしていて、声も情熱にあふれた方でした」と賞賛。監督も「堂々として決断力のある方で、ユンジョにぴったりだと思いました。実際の撮影でも完璧に演じ切っていましたね」と絶賛した。撮影をする中で、会社員の気持ちを理解する場面もあったという。「ずっと座ってデスク業務をしていると、なんとなく“早く帰りたいな”という気持ちになったんです。早く金曜日にならないかなとも思ったし。一番考えたのは、“ランチ、何を食べようかな”(笑)。共演者の方々と集まると、よく“今日の昼、何食べる?”と話していましたね」
ユンジョの学生時代からの親友で、大企業「セヨン」の“広報部エース”として活躍するジェミン役のホン・ジョンヒョンは、役柄について「スペックはなくとも情熱いっぱいのユンジョとは反対に、ジェミンは“仕事はきちんとするけれどもプライベートも重要だ”と考えるタイプ」と分析。「撮影に入る前は期待と同時に心配もあったのですが、会社員という知らない世界に触れられたのは楽しかったです。オフィスという一つの空間でたくさんのシーンを撮るのも新鮮でした。会社での顔とプライベートの顔。二つの顔を演じることができたので感謝しています」と、役者としてやりがいを感じたと話した。
業界をリードするPRのスペシャリストとして世界的に注目を浴びるク・イジョンを演じるのは、ベテラン女優のムン・ソリ。『大丈夫じゃない大人たち~オフィス・サバイバル~』に続き、これが2度目のオフィスドラマだ。大企業「セヨン」にヘッドハンティングされたイジョンが、古い体質の会社をどう変えていくのかは、ドラマの軸の一つとなっている。
「広報を素材にしているところに興味が湧きました。前回は人事部で働くキャラクターを演じたので、広報部はどんな感じなのだろうか、と(笑)けれど、広報部もなかなか大変でしたね。撮影では、“老害”にならないようにするにはどうしたらいいか、と考えていました。ここにいる3人が、私がいるせいでやりにくいと思ってしまったらいけないので、“現場に行ったらできるだけ口をふさいでおこう。静かに演技して、終わったらすぐに帰ろう”と思っていました」と茶目っ気あるコメント。しかし、その存在感は絶大だったようだ。
イ・ヨニは、「初めてお会いしたときには、ときめきと嬉しさでいっぱいでした。ユンジョにとってイジョンがロールモデルであるのと同じように、私にとってもムン・ソリさんは憧れの存在。自分からはなかなか話しかけたりはできませんでしたが、一度だけ“先輩、よろしくお願いします”とお酒をつがせていただいたことを思い出します」と目を輝かせる。チョン・ユンホが「後輩たちが緊張しないように気を遣ってくださり、歩幅を合わせてくださる姿がカッコいいと思いました」と述べると、ホン・ジョンヒョンも「会食の時にも面白い話をたくさんしてくださるムードメーカーのような存在でした」と証言。後輩たちからの誉め言葉の嵐に、ムン・ソリは「あなたたちを笑わせようと夜な夜な準備したのよ」とおどけつつ、うれしそうな顔を浮かべていた。
チョン・ユンホ(東方神起)が演じるのは、広告代理店を経営する若きCCOソ・ドンフン。「ソ・ドンフンは、“社員の幸せが会社の幸せ”というファンタジーを持っている人物です。ドンフンが経営するような会社に出会えたらどんなに幸せだろうと思いながら、撮影に臨んでいました」とチョン・ユンホ。すると、すかさずイ・ヨニが「(そんな会社は)ないと思いますよ」とにやり。「撮影をする中で“法人カードの偉大さ”に気づきました。法人カードを置いて退勤すると、社員たちが喜ぶんですよ」と話した際には、ホン・ジョンヒョンが「(ドンフンは)会食も1次会で帰るしね」とドンフンのイケメンエピソードを加え、「理想のCCO」っぷりを強調した。
ムン・ソリは、「初めての台本読みの時、ユンホさんがコンサートのために日本にいたので、オンラインで繋いでやったんです。ユンホさんが画面上で“こんにちは。ソ・ドンフンです”と言ったとき、本当にCCOのように見えました。海外出張中のCCOという感じ!」と話すと同時に、知られざるエピソードを公開。「初めて会ったあと、ユンホさんから携帯メッセージが送られてきました。“先輩、僕ユンホです”と。私はびっくりして、“ユノ・ユンホ”(韓国での芸名)からメッセージが来たなんて!“と送り返しました」とムン・ソリ。チョン・ユンホは、「“先輩の負担にならないように、ゆっくりお近づきになります”と送ったら“負担になるくらいでもいいですよ”と返信してくださりありがたかったですね」と振り返った。
常に全力を尽くすところから「情熱マンスール」という修飾語を持つチョン・ユンホ。「テレビ用に作られたキャラクターなのではないかと思ったりもしていたのですが、本当に情熱溢れる方でした。撮影の合間に日本ツアーがあり忙しかったと思うのに、大変なそぶりは少しも見せず、プロフェッショナルに仕事をしてくれました。その姿を観て、“この子は何者だ? あんなふうに生きていたらすごく疲れないのかな?”と思っていました」とイ・ドンユン監督。その情熱家っぷりはドラマの現場でも健在だったようだ。
登場人物それぞれの“人生レース”について描いている本作。人生について質問が及ぶと、「今、やっと中間地点に入ったところという気持ちもあり、今がスタートだという気持ちもあります」とイ・ヨニ。「人生の目的地はどこだかわかりません。けれども、自分が好きな人たちと目を合わせながら人生を歩んでいる、という気がしています。それが一番幸せなことではないでしょうか」というムン・ソリの含蓄ある言葉には、登壇した全員が大きくうなずいていた。チョン・ユンホは「先輩の次に話すのはプレッシャーですが」と前置きをし、「人生は誰と一緒に歩むのか、それが重要なのではないかと思います。僕はいいペースメーカーと一緒にいることができていると思いますし満足しています」と仕事仲間との絆をアピールした。
ユンジョの成長とともに期待されるのが、ユンジョのロマンス模様だろう。「誰とロマンス模様を繰り広げるのか、はたまた誰ともロマンスはないのか」とMCに問われると、「どうでしょう?」「どうなんでしょうかね?」と言葉を濁すイ・ヨニとホン・ジョンヒョン。その様子を隣で見ていたチョン・ユンホは、「気になる方は、リアルタイム視聴をお願いいたします」とまとめ、視聴者の好奇心をくすぐった。最後は「ユンジョがどのように成長していくのか、見守っていただけると幸いです」(イ・ヨニ)、「ユンジョ、ジェミン、ドンフンの三人のテンポのいいやりとり、そして甘い恋愛模様、ドタバタな様子を楽しんでご覧いただけると思います」(ムン・ソリ)「コミュニケーションが上手く取れていない会社に入ったユンジョの孤軍奮闘記です。たくさんのご視聴、よろしくお願いいたします」(監督)と語り、会見の幕を閉じた。
『私たちの人生レース』
ディズニープラス スターにて独占配信中
(全12話/毎週水曜日2話ずつ配信)
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