13日(現地時間)、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)がストライキを支持すると発表。14日(現地時間)午前0時以降からストに突入することが明らかになった。
全米映画俳優組合は16万人のテレビ・映画俳優が所属する組合。新契約をめぐるスタジオとの交渉が決裂した後、43年ぶりとなるストライキを発表した。
米CNBCによると、新契約の内容とは俳優の賃金、労働条件、健康・年金給付の改善、今後のテレビ・映画制作におけるAI(人工知能)の使用に関するガイドラインを設定することなど。さらに、ストリーミング・サービスの視聴率に関する透明性を高めることで、テレビと同等のフィーを支払うことを求めているという。
交渉が決裂したことで、俳優を起用した映画やテレビの制作は即座に中止となり、実質的にハリウッドは閉鎖されることに。全米脚本家組合(WGA)も5月2日から同様の要求でストライキに突入。1960年以来、米映画俳優組合と全米脚本家組合の同時ストライキとなる。
すでにストライキの影響はハリウッドのイベントにも及んでいる様子だと「Daily Mail」は伝えている。13日(現地時間)、イギリス・ロンドンで開催された『オッペンハイマー(原題)』のプレミアには、主演のキリアン・マーフィー(47)、エミリー・ブラント(40)、フローレンス・ピュー(27)、マット・デイモン(52)がレッドカーペットに登場したものの、予定よりも1時間早かったのだそう。
マットは米『Variety』誌に、「ストライキが正式に招集されれば、キャストは明らかに連帯して歩くつもりだ」とコメント。「それが、これを(レッドカーペットを)早めた理由だ」と語っている。