映画『ハント』で来日! イ・ジョンジェ「イカゲーム」の撮影を休んで日本のファンと感激の対面

8月31日、T・ジョイ PRINCE 品川において、映画『ハント』(9月29日より公開)の記者会見とジャパンプレミアが開催。監督・脚本、主演(チョン・ウソンとのW主演)を務めるイ・ジョンジェが出席した。

「イカゲーム」でトップスターの仲間入りを果たしたイ・ジョンジェにとって、初監督作となる『ハント』は、彼自身が4年間温めてきた作品。記者会見では作品への熱い思いを語った。

初監督作を世界の映画祭に出品

本作の舞台は1980年代の韓国。安全企画部(旧KCIA)の海外次長パク(イ・ジョンジェ)と国内次長キム(チョン・ウソン)は組織内に入り込んだ”北”のスパイを探し出す任務を任される。二重スパイを見つけなければ、自分たちが疑われるかもしれない緊迫した状況で、大統領暗殺計画を知ることになり、巨大な陰謀に巻き込まれていく。

壮絶な諜報戦を描いたスパイ・アクションの本作は、カンヌ国際映画祭をはじめとして、世界中の映画祭に出品。そこには監督として、彼の確固たる信念があった。

「この映画を通じて伝えたいテーマやメッセージを、韓国の観客だけではなく、さまざまな国の観客に届いてほしい。そして観客の方たちとコミュニケーションをとって話をしたい、という思いが強くありました」。彼は、シナリオを書いている段階から、国際映画祭への出品を望んでいたという。

状況が一変する大事件が

来日は3年半ぶり。この間、彼には大きな変化があった。「イカゲーム」で第74回プライムタイム・エミー賞 ドラマシリーズ部門において主演男優賞を受賞。「イカゲーム」は世界的なブームを巻き起こした。「それまでも作品に一生懸命取り組んできた」と語る彼にとっても、嬉しいサプライズだったという。

「多くの国の方から人気を博すこととなるという、大事件がおきました。アメリカでは大きな賞をたくさんいだたきましたし、こんなに大きな福がもたらされるんだなと、信じられない状況でした。どう受け止めていいのかわからないくらい自分にとっては現実味のない、実感がわかない状況でしたね」

そんな激動の日々を過ごし、『ハント』の公開のため韓国で準備していたところに、「スターウォーズ」(「Star Wars: The Acolyte(原題)」)への出演オファーがあったという。『ハント』を世界中の映画祭に出品するという目まぐるしい状況のなか、「スターウォーズ」の撮影に。そしていまは「イカゲーム」の撮影中なのだそう。

日本のファンのために「イカゲーム」撮影はお休み

続いて行われたジャパンプレミアでは、ステージ上に登場すると、客席から大きな歓声が。観客を前にして撮影エピソードなどを披露した。

本作に出てくる日本でのシーンは当初、日本での撮影を希望していたものの、コロナ禍のため断念せざるをえなかったそう。かわりに釜山のとある場所で、道路を車両統制して銃撃戦シーンも撮影。「日本で撮影したら、製作費はもっと安くなったと思います(笑)」と監督ならではのコメントも飛び出した。

久しぶりの日本での滞在となる今回の来日。タイトなスケジュールのなか、楽しみにしているのは、美味しいものを食べることだそう。「お寿司屋さんはすでに予約しましたし、さっきは美味しそうなカツサンドを持って帰ろうとバッグのなかにしのばせました」と楽しそうに語った。

どうしても日本のファンに会いたくて、「イカゲーム」のチームに無理を言って今回の来日が実現。日本のファンへの感謝の思いを直接会って伝えられる嬉しさが、全身から滲み出ていた。

『ハント』
9月29日(金)新宿バルト9 ほか全国ロードショー

© 2022 MEGABOXJOONGANG PLUS M, ARTIST STUDIO & SANAI PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.

配給:クロックワークス

ページ上部へ戻る