- 2023-10-14
- ENTERTAINMENT
- ラ・メゾン
⾝分を隠して⾼級娼館に潜⼊した作家エマ・ベッケルの2年間を描き、2019年、フランスで発表されると同時に賛否両論を巻き起こした⼀冊の⼩説『La Maison』。この度、本作を完全映画化した『ラ・メゾン ⼩説家と娼婦』<12/29(⾦)公開>から、娼婦を演じるためパリの⽼舗キャバレーで2ヶ⽉間トレーニングを敢⾏! 主演アナ・ジラルドの体当たり官能ショットを切り取ったシーン写真6点が解禁された。
フランスからベルリンに移り住んだ27才の⼩説家エマ(アナ・ジラルド)は、作家としての好奇⼼と野⼼から、娼婦たちの裏側に惹かれてゆく。
そして、⼤胆にも彼⼥たちの実情を理解するために、有名な⾼級娼館“ラ・メゾ
ン”に娼婦として潜⼊する。危険と隣り合わせの⼥性たちの⽇常、そして孤独や恋愛の尽きない悩み…。そこでの⽇々は、エマにとって新たな発⾒に溢れていた。そして2週間のつもりが、いつしか2年もの⽉⽇が流れてゆく。果たして、エマがその先に⾒るものとはー。
実際に娼館で働いた体験を⼩説にするー⼤胆すぎる取材⽅法にフェミニストたちから激しく批判も浴びた⼩説『La Maison』。しかし同時にアンダーグラウンドで⽣きる⼥性たちのリアルな姿が⼤きな共感を呼び、世界 16ヵ国で⼤ベストセラーになった。
解禁された写真は合計6点。本作で娼婦を演じるため、パリの⽼舗キャバレー<クレイジーホース>で実際に2ヶ⽉間トレーニングを敢⾏! まさに体当たりで作家のエマ役に挑んだ俳優アナ・ジラルドが、娼館に訪れたお客と実際に戯れるリアルな官能ショットのほか、美しい肢体を惜しげも無く披露するショット、娼婦仲間と少しずつ⼼を通わせチームメイトのようになっていく姿などいずれも⼥性たちが<⾃分を謳歌>するシーンとなっている。
⼩栗康平監督作『FOUJITA』(15) のユキ役や、セドリック・クラピッシュ監督『パリのどこかで、あなたと』(19)等でも知られるアナ・ジラルド。ヌードや過激なセックスシーンが多いことも話題になった本作だが、その撮影体験について「驚くほど穏やかでした」と明かす。「セックスシーンでは、カメラの動きや振り付け、想像を絶するような体勢でのジェスチャーなど、監督がひとつひとつ丁寧に説明してくれました。だから、ラブシーンではなく、間違いなくセックスシーンだった」結果的に「セックスシーンの意図が説明されないと、とても不
快な気分になります。ですが、監督の場合は、その重要性を理解してくれていたので、きまりが悪いことや隠し事は⼀切なかったんです」と、監督やチームの優しさに満ちた撮影現場だったと振り返っている。
そして、監督が<娼婦>という職業について「例えそれが全く美しくない、道徳的でないストーリーになるとしても、恥じることなく“⼥性であることの⾃由”を語ろうとしていたこと」が脚本の魅⼒だと感じたと⾔う。
「⼈に決して⾒せることのない⼥性の⼀⾯がスクリーンに映し出されることで<1⼈の普通の⼥性が、他⼈には理解されなくてもとにかくやりたいこと⼼のままに実⾏する>」「アナは誰かを救うために存在するのではなく、ただ存在するためだけに、⾃らの意思で冒険をするのです」とも語っている。
監督には原作者からの強い希望で『ワンダーボーイ』(19)で熱い注⽬を浴び、『マダムのおかしな晩餐会』(18)、『THE INFORMER 三秒間の死⾓』(19)など⼥優としても活躍する気鋭の⼥性監督アニッサ・ボンヌフォンが起⽤。本作の公開にあたって「⼥性が⾃分の⾝体をコントロールする権利、つまりはセクシュアリティをコントロールする権利が今、問われている、この映画の舞台が売春であるならば、真のテーマは⼥性のセクシュアリティと欲望である。だからこそ、『ラ・メゾン ⼩説家と娼婦』のような映画は、今⽇、強い共感を呼んでいるのだと思います。」とコメントを寄せている。
『ラ・メゾン ⼩説家と娼婦』
12/29(⾦)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国公開
© RADAR FILMS – REZO PRODUCTIONS – UMEDIA – CARL HIRSCHMANN – STELLA MARIS PICTURES