映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 本年度の賞レース大注目作!スコセッシ監督らLAプレミアに登場!

ついに今週20日(金)より劇場の大スクリーンで公開となる映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』。

この度、日本時間10月17日(火)、ロサンゼルスでプレミアが開催された。プレミアの会場となったのは、映画の都LAのハリウッド中心地にあり、本年度アカデミー賞授賞式の会場予定劇場として発表されているドルビーシアター。会場の目の前に登場したレッドカーペットには、今か今かと、スコセッシ監督の登場を待ち望む映画ファン200名以上と、ムービー30台以上、スチールカメラマン50人以上は優に超え、熱気あふれる雰囲気に包まれていた。


そんな中、レッドカーペットに登場したのは、マーティン・スコセッシ監督や脚本を担当したエリック・ロスをはじめ、本作の原作著者デイヴィッド・グラン、撮影のロドリゴ・プリエト、プロダクション・デザインのジャック・フィスク、衣裳のジャクリーン・ウェストなど、長年、スコセッシ監督とタッグを組んだ重鎮から、近年の賞レースに絡む名作に関わり続けているフィルムメイカーなど、世界最高峰の映画製作者たちが顔をそろえた。主演のレオナルド・ディカプリオやスコセッシ監督作品で初共演となったロバート・デ・ニーロはハリウッド俳優組合ストライキのため出席することはなかったが、それ以上に話題をさらったのは、このカーペットに登場したフィルムメイカーが持つアカデミー賞受賞&ノミネート数の総数。そちらを足し合わせると、なんと総勢35(受賞3、ノミネート32)となる!本作のクオリティの高さが伺える、非常に豪華なプレミア・レッドカーペット・イベントとなった。

スコセッシ監督に本作について質問が集まる中、スコセッシ監督は今、このオセージ族に起きた悲劇の事件を映画化したことについて「何が起きているのか知っていながら何の行動も起こさなければ、私たちも加担していることになる。歴史の流れを変えることはできないかもしれないが、私たちは声を上げなければならないと思う。30年代のヨーロッパで起きていたことや現在起きていることを考えて、とてもナーバスになる。私たちは50年前に起きたことを若い世代に伝え続けなければならない。歴史は繰り返すんだ。違う形になっても必ず繰り返す」と話した。


オセージ・コミュニティの全面的な協力のもと、製作のあらゆる段階でコミュニティと関わりながら進めたというスコセッシ監督。コミュニティからの支持を得られたことについて監督は「彼らの力なしには成し得なかった。彼らは舞台裏だけでなくカメラの前で両方の役割を担っていた」と言い、さらに「私は酋長であるスタンディング・ベアー氏らとともに、オセージ文化にどっぷり浸かっていた。興味深かったのは、映画の中で語っている家族は、オセージ族の人々が演技をしており、彼らはその家族の末裔なのです。アーネスト(レオナルド・ディカプリオ)側も、他の側も両方です。それはとても興味深いことです。彼らは母親たち…祖父や両親らから教わったことをたくさん覚えている。それを話したがらない。彼らは、映画の中で話されているように、オセージ語を学び直さなければならなかった。そして今、オセージ族の若者たちは、彼らの伝統について興味を持ち始めている。ですから私たちは、彼らが立ち戻り、最終的に自分たちを再構築して、他の先住民族の模範となることを願っている」と語った。
そして、過去に5度のタッグを組んだレオナルド・ディカプリオと、9度のタッグを組んだロバート・デ・ニーロの2人の集結が実現したことについて聞かれると「タイミングが良かったんだ!その奇跡がとても嬉しいよ」と笑った。
スコセッシ監督は最後に、「皆さんが劇場に足を運んで、鑑賞し作品に心を洗われ、楽しんでもらえたら、この映画は、心に残る作品になると信じている。私も映画を楽しんでもらいたくて製作している時には、ポップコーンを食べながら、次の日のことを忘れて、楽しんで過ごすのもいい。でも、今回は少し違った映画経験になるかもしれない。そうなることを願っている」と、公開を待ち構えるファンに向けてメッセージを贈った。

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すでに日本では、SNSを中心に「スコセッシ監督、ついにだ」、「今週末はスコセッシ監督だな」など、期待の声が多数挙がっている。決して繰り返してはならない歴史的悲劇をかつてない壮大なスケールで描き、スコセッシ監督がこの現代に生きる我々にメッセージを投げかけている本作を、ぜひ大スクリーンで体感していただきたい!

Apple Original Films『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
10月20日(金)より世界同時劇場公開


画像提供 Apple / 映像提供 Apple

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