- 2024-2-29
- ENTERTAINMENT
- インフィニティ・プール
デヴィッド・クローネンバーグを父に持ち、自身も『アンチヴァイラル』『ポゼッサー』など独特の世界観に溢れた秀作を送り出し、カルト的な人気を誇る鬼才ブランドン・クローネンバーグ監督の長編第3作にして、最大の話題作『インフィニティ・プール』が4月5日(金)より新宿ピカデリー、池袋HUMAX シネマズ、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開。この度、俳優の豊川悦司がナレーションを務めた予告編と欲望渦巻く場面写真が解禁された!
解禁された映像は、美しいリゾート地リ・トルカ島で、偶然出会った2組の夫婦を映し出す。よく知らない人々との交流に不安そうな妻・エムと、好奇心を抑えきれない夫・ジェームズ。そして、絡みつくような視線で誘う女・ガビ。彼らはある日ドライブに出かけるが、その帰り道に交通事故を起こしてしまう。運転していたジェームズは連行され、いきなり死刑を言い渡される。状況が飲み込めないジェームズ。しかし、この島には大金を支払えばクローンを作り身代わりにできるという恐ろしいルールがあった。かくして、ジェームズはクローンを作成し、自らの死刑を目撃することになる。ガビは「これは、チャンスなの。あなたは変身するの」と更にジェームズを危険な冒険に誘う。
彼はセレブ仲間たちと怪しげな醜いマスクを付けて、強盗、暴行、麻薬など次々と犯罪を重ねていくのだった…。しかし、次第に度を越した暴走に慄いたジェームズは、彼らから逃れようとするが「強さを見せて」とガビに唆され、逃れられない悪のサイクルに囚われて堕落していく。フラッシュバック的にインサートされる首輪をつけられたジェームズの姿も衝撃的だ。エムは変貌していく夫・ジェームズを前に「心底ゾッとしたわ。あなたは冷静に自分の死刑を見てた」と失望と恐ろしさを隠せない。
予告は最後に「ジェームズ、君は本物か?」というセリフで締めくくられる。本能のままに暴走し堕落したのは、本物の自分か、それともクローンなのか? 最後に豊川の「お前は誰だ」というナレーションが重なりハッとさせられ、その先が気になる予告編となっている。豊川は今回のナレーションに際し、「映画の雰囲気や世界観を膨らませるためにナレーションがあると思いますので、この予告編によってより多くの方が作品に興味を持ってくれたら嬉しいです」とコメントした。
また、同時に場面写真が一斉解禁された。ガビが歪な顔をした恐ろしいマスクを被った1枚。頭に水泳キャップのようなぴったりしたゴム製の帽子を被り、マウスオープナーを装着された奇怪な姿で、クローン作成の型取りをされるギョッとした姿のジェームズ。サングラスをかけリゾートらしいワンピース姿でくつろぐガビ……といった、その先を映し出したかのようなドロドロとした感情が見えるようなシーンの数々となっている。
裕福な若い夫婦が訪れた美しいリゾート地“リ・トルカ島”。その国では、観光客はどんな犯罪を起こしても大金を払えば自分のクローンを作ることができ、そのクローンを身代わりとして死刑に処すことで罪を免れることができるという身の毛もよだつ残酷なルールが存在していた……。
『パラサイト 半地下の家族』の配給会社NEONが製作を手掛けた本作は、クールなルックスで大人気のスカルスガルド兄弟の長男アレクサンダー・スカルスガルド(『ターザン:REBORN』「ビッグ・リトル・ライズ」)とタイ・ウェスト監督作『Pearlパール』で大ブレイクを果たしたミア・ゴスが初共演し、全米スマッシュヒットを記録。本国ではスランプに陥り徐々に堕落していく作家ジェームズを演じたスカルスガルドの体当たりの熱演と、そんな彼を奇妙で恐ろしい世界に誘う女、ガビ役のミア・ゴスによる怪演が大いに話題になった。また、『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』のトーマス・クレッチマン、『月影の下で』のクレオパトラ・コールマン、『イヴ・サンローラン』のジャリル・レスペールなど、著名な俳優たちが脇を固めている。
本作は当初、アメリカ映画協会(MPAA)より17歳未満入場禁止映画であるNC-17のレーティングを付
けられたがクロ—ネンバーク監督による再編集の結果、北米ではR指定(17歳未満は成人保護者の同伴必
須)での公開となった。取り返しのつかない転落と倒錯。不可思議で恐ろしく、どこか可笑しくもある、スタイリッシュでスリリングな唯一無二のクローネンバーグワールドへようこそ!
『インフィニティ・プール』
2024年4月5日(金)新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズ、
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
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