- 2024-5-6
- ENTERTAINMENT
- 大阪コミコン2024
最終日の最初にステージに登場したのは『DUNE/デューン 砂の惑星』『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』、ドラマでは『スターゲイト アトランティス』『ゲーム・オブ・スローンズ』、そしてなんといっても映画『アクアマン』シリーズでタイトルロールを演じたジェイソン・モモア!
豪快なパワーを感じるステージが繰り広げられた。まずメインMC のLiLiCo さんとアンバサダーの斎藤 工さんが登場、斎藤さんが「今日はこどもの日なので童心に戻って楽しんで下さい」と挨拶して最終日のステージがスタートした。
◆日本食愛好ぶりが止まらないジェイソン・モモア
朝一番のステージにも関わらず立ち見席まで一杯に会場を埋め尽くしたファンの大声援と手拍子で迎えられたジェイソン・モモアは、自身のスマホで会場を撮影しながら登場し、「おはようございます!」との呼びかけに客席からも声を合わせて「おはようございます!」の大声援。そして「アイラブ・ジャパン!『アクアマン』と『ワイルドスピード』の最新作の時には実現できなかったけど、やっと日本に来られてとても嬉しいです!ひょっとしたらまたクリスマスにも会えるかもよ」と日本愛に加えて再来日を匂わす発言もして場内を大興奮させた。
ファンからの質問コーナーでは、肉体維持のためにしている事は?という質問に「私はハワイアンだから。元々体つきが良いんです。あとはただ食べる事ですね(笑)。演じるキャラクターによって体を鍛えたりしていますが、ちょうど今は前の作品が終わったところなので、こんなに(お腹をなでながら)お腹が出てるよ」と場内の爆笑を誘いました。続いて好きな日本食を尋ねられると「ウニがメチャクチャ好き!昨日もお腹いっぱい食べました。私は日本の食べ物は全部好きです。今夜はラーメンを食べに行くかもしれないし、その後は京都で美味しいものを食べるかもしれません。またその後もどこかでお寿司を食べたいです」と止まらない日本食愛好ぶりを披露した。
モモアの大ファンであることを公言している元NMB48キャプテンの山本彩(さやか)さんが登場して花束を贈呈するとすかさずモモア氏はその花束を抱きしめるという、意外な一面を見せました。そして山本彩さんから「私は泳げないのですが、モモアさんは泳げますか?またどんな泳ぎが得意ですか?」と聞かれたモモアは、「私はとても早く泳げます、そしてどんな泳法もできますよ。だってハワイアンですから」とアクアマンを地で行く自身の話をしてトークは終了した。モモアの降壇後、感想を聞かれた山本彩さんは「モモアさんとてもイイにおいがしました!」と大喜びだった。
◆レジェンド俳優のあの人が緑茶を一気飲み!!
続いては、『ロボコップ』『裸のランチ』に主演したレジェンド俳優ピーター・ウェラー氏が登壇。2018年の東京コミコン参加から6年、ファンの熱い要望に応え大阪コミコンのステージにやってきてくれた!
MC 登場後、ピーター・ウェラー氏の作品をほとんど見ているほど大ファンだというPR 大使のNMB48の安部若菜さんがロボコップ風の衣装で登場。そこにピーター・ウェラーがロボコップ風の歩き方で登場して「ここにいられて嬉しい、ありがとうございます!私にお茶ください」と唐突に緑茶をリクエスト。慌ててスタッフがステージに持ってきた緑茶のペットボトルをピーターはなんと一気飲み!詰めかけたファンの喝采を浴びました。その後もMC が付けていたロボコップのお面を自分で付けてロボコップのセリフを言うと「日本以外では言わないんだけどね」とニヤリと笑って、場内を大いに沸かせた。
まずピーターの大ファンの安部さんがピーター氏主演の1984年の映画『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』について聞きたい、ということで、ピーター氏が語ったのは「バカルー・バンザイが何なのか、実は我々も分かってないんです。共演したクリストファー・ロイドもジェフ・ゴールドブラムもジョン・リスゴウもエレン・バーキンも分からなくて、いまだにみんなで『これはいったい何なんだ?』と言ってるんですよ。この映画の大ファンという俳優友だちにも聞いてみたのですが、結局いまだにこの映画が分からないんです」と会場をけむに巻いた。
また難解で知られるピーター氏主演の『裸のランチ』についても質問が及び、「原作も非常に注目された本でしたが、倫理や倫理や道徳についてのファンタジー作品です。ただそのまま映画化すると非常に大きな予算が必要になる作品なので普通ならアニメーションでしか映像化は無理、と言われていました。でもデヴィッド・クローネンバーグ監督は、原作者ウィリアム・バロウズがどういう経緯でなぜこの小説を書いたか、という事を映像化したのです。私自身もバロウズの本を読んだり彼に直接会ったりして彼自身を理解しようとして役作りをしました。さらにノーベル賞に6回もノミネートされている三島由紀夫や文豪チャールズ・ディケンズも研究して小説家という者を理解し、本作の原作者バロウズの理解に注力して役作りをしました」と非常に緻密なアプローチをしたことを明かした。
人気ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』の悪徳刑事役についても聞かれると、「私は演じる時に、このキャラクターが良い者か悪い奴かは判断しないで演じているんです。なぜなら悪役に見えるキャラクターでもそのキャラ自身は『自分は正しい愛国者だ』と思い込んで行動しているので、一般的には悪役に見える役の時でも、そのキャラは自分は正しいことをしているんだと信じて演技をしています」とここでも俳優としてのこだわりを見せた。
◆夢のトークが実現
午後には、2023年の大阪コミコン、東京コミコンに続き3回連続でのコミコン参加となったマッツ・ミケルセンのステージが開催。サービス満点で毎回ファンを熱狂させるマッツですが、なんと今回は個人的にも親交のある日本を代表するゲームクリエイター小島秀夫氏をゲストに迎え、夢のトークが繰り広げられた!
マッツ・ミケルセンの登場を今か今かと待っていた立見席まで一杯に埋めて待っていたファンに、MCが冒頭「実はノーマン・リーダスさんがこの場に駆け付けてくれました!」という大サプライズをアナウンスすると場内からは「ギャー!!!」という悲鳴にも似た声援が巻き起こり、何とマッツ・ミケルセン氏、小島秀夫氏、ノーマン・リーダス氏が一緒に並んで登場!肩を組む3人が、客席を見る方向を変える度に、その場に居るファンから割れんばかりの大歓声が上がりました。サイン会、撮影会の合間を縫って駆け付けてくれたノーマン氏は「みんな楽しんでねー!」と言い残し、3人の久しぶりの再会を祝う満場のファンからの温かい拍手に包まれながらステージを後にした。
その後、小島氏はジャケットの前を大きく開き、マッツとの2ショット写真をプリントしたTシャツを披露。それを見たマッツは大喜びで思わず小島氏とハグを交わしました。ここからマッツと小島氏のトークコーナーが開始。
小島氏が手掛けた大ヒットビデオゲーム「DEATH STRANDING」で主演したノーマン、メインキャラクターを演じたマッツだが、「個別ではよく会っているのですが、3人揃うのはゲームの最後のシーンを撮影した2018年以来で嬉しいです。マッツもノーマンも私にとってもう家族のような存在なんです」と語る小島氏に、マッツも「私も同じ気持ちです。2人ずつでは会っていますが3人で会うのは本当に久しぶりなのでとても懐かしい気持ちでいっぱいです」と答え、3人での再会を喜んだ。
小島氏からの「ゲームで共演した感想を聞きたい。続編にはマッツは出てないけど」という発言を聞いて、ステージから出て行こうとするしぐさをして会場の笑いを誘ったマッツは「ファンタスティックでクレイジーな体験でした。 まず秀夫ユニバースを理解するのにノーマンと顔を見合わせて色々意見を出し合ったのですが、最終的にはとにかく飛び込んで行こうということになりました。小島さんはとてもクリエイティブな人で、我々を神のように扱ってくれて凄く嬉しかったです」と笑顔で語った。
それを受けて小島氏は「でも、よく一緒にご飯も食べに行って、食事をしながらマッツ主演の「マッツマックス」という企画も提案したのですが失笑されました」という秘密のエピソードを明かすとマッツ氏は「もう1回ディナーに連れて行ってくれたらその話を聞いてあげるよ」と息の合った返しをして場内の拍手を浴びた。
またマッツ氏主演のドラマ『ハンニバル』の今後の話も聞きたいという小島氏に、マッツが「実は共演者のヒュー・ダンシーや脚本家のブライアン・フラーと会うたびにシーズン4、5、6、7の話をしているのですが、アイディアや妄想を話しているだけで、まだ何も決まって無いんです。私たちが歳を取り過ぎないうちに製作決定してくれるといいのですが」と語るとすかさず小島氏が「歳を取っていても僕がCGで何とかするよ」と反応し、「だから小島さんが大好きなんだよ!」とマッツも即座に返答、2人の親しさや息ピッタリの会話を目の当たりにした場内のファンは一斉に拍手喝采を送った。
テクノロジーの進化で前には出来なかったことが出来るようになっている現在、小島氏の他のゲームへの出演も興味があるか尋ねられたマッツ氏は「もちろん!小島さんと一緒に仕事をした人は分かると思いますが、他の人と仕事をすることが想像できなくなるほど楽しい。出来ればゾンビになったり、飛び回りながらカンフーを使ったりするような役をやりたいです」と小島氏に語り掛けると、小島氏は「そのうちゲームじゃなくて映画もやると思うし」とサラッと即答、マッツ氏はたまらず「是非僕にオファーして!」とここでも2人が信頼できるパートナーであることを見せられた場内のファンは惜しみない拍手を送った。
ここからファンからの質問になり、役に入り込む方法を聞かれマッツ氏は「毎回異なります。まず1番大事なのは脚本・ストーリー。次に監督と話をする。そうやって役柄にたどり着いて自分なりに役作りをして監督に確認する、そして監督からフィードバックをもらってキャラクターを完成させていく。私はそういう方法をとっています」と自身の演技のアプローチ方法を語りました。次に昨年の大阪&東京コミコンで「(コミコンは)クレイジー」と発言していたマッツにどういう部分がクレイジーか聞きたい、という問いには「とにかく人が多い!凄く人が多いにも関わらず、ステージ裏に居るとシーンとしていて、ステージに上がったとたんに大歓声で皆さんが迎えて下さるのがとてもユニークです。母国のデンマークではそんな静と動は無いですから」と日本のコミコンファンに賛辞を贈りました。またMCからは出演作品のバランスの良さを指摘されると「何より私は超ラッキーなんです。多くの方々、違う視点を持つ方々に見て頂けていて、仕事を選べるという事がとてもラッキーです。そして好きなことにまずは集中してやる、どこの映画とかどこで撮るということは気にせずにやっています。デンマークでは出来ない仕事もあるし、アメリカの映画や小島さんとの仕事など、それぞれそこでしか出来ない事もあります。子供の頃からの夢をかなえられる仕事に携われる自分は本当に幸運です。デンマークももちろん時折懐かしくなるので母国の作品にも出続けています。そのように自分が選べる環境に居るという事が本当にラッキーで幸せだと思います」と謙虚に語った。
楽しいトークの時間もあっという間に過ぎ、最後に再びハグをしたマッツと小島氏は、お互いの手をぴったりとくっつけハートマークを披露!場内を温かい空気に包みながら素晴らしいステージを終えまた。
◆会場を埋め尽くしたファンたちも感謝の拍手
16:40~のコスプレチャンピオンシップに続いて、ファンと共に3日間駆け抜けたセレブそしてアンバサダーたちが大集結する最後のステージ。セレブゲストが次々登壇する度に客席から万雷の拍手と割れんばかりの歓声が飛び交い、各自がそれぞれ大阪コミコン2024の感想を語った。
メインMCを務めたLiLiCo氏と小田井涼平氏は「皆さん本当にありがとうございました。また次回も会いましょう」、PR大使のNMB48の安部若菜氏は「本当に素敵な大阪コミコン2024に参加させて頂きありがとうございました」、とそれぞれ御礼のコメントをし、そしてアンバサダーの斎藤工氏は「この3日間、自分が誰より楽しませて頂きました、今後もアンバサダーと皆さんとの距離が近いコミコンになるよう祈っています」と名残惜しそうに言った後、通訳さんにも労いの言葉を掛ける心遣いを見せた。
そしていよいよセレブゲストたちの最後の挨拶になり、会場を埋め尽くしたファンたちも感謝の拍手を贈り続けた。来日セレブの挨拶コメントは以下の通り。
C.B.セブルスキー氏:「大阪、おおきに!今年も楽しかったです!」
テムエラ・モリソン氏:「ワンダフル!本当にありがとう大阪!」
ジェイソン・モモア氏:「大阪大好きです!久しぶりに来られて良かった!」
ダニエル・ローガン氏:「大好き大阪!東京でも会いましょう!」
ジョー・フラニガン氏:「アイラブユー大阪!」
ソフィア・ディ・マルティーノ氏:「皆さん来てくれてありがとう!また日本に来ます!」
トム・ヒドルストン氏:「私は大阪でとっても楽しい時を過ごしました。サンキュー!ラブユー!」
マッツ・ミケルセン氏:「大阪おおきに!ありがと!日本の人も食べ物も大好きです!」
ノーマン・リーダス氏:「美しい国、人々、食事、サンキュー!呼んでくれてありがとう!みんな大好き!」
トーマス・F・ウィルソン氏:「ありがとうございます大阪!またね!カリフォルニアも日本も心は1つ!」
ピーター・ウェラー氏:「ここに居られて嬉しい。本当にありがとう!」
クリストファー・ロイド氏:「(みんな日本語で挨拶するから)困ったな(笑)。こんなに多くの方々が集まってくれてありがとう。来られて光栄です。絶対戻ってきます。皆さんに幸あれ」
最後に、開催のみが発表済みだった東京コミコン2024の開催日程が12月6日(金)~12月8日(日)と発表され、会場を埋め尽くしたファンから拍手喝采が巻き起こりました。そして客席をバックにセレブたちと一緒に写る記念撮影が行われ、最後にキャノン砲の金色の紙吹雪が舞う中、大盛り上がりとなった大阪コミコン2024が閉幕した。
大阪コミコン2024公式WEBサイト
https://osakacomiccon.jp/