映画『オールド・フォックス』リウ・グァンティンの人柄が垣間見えるメイキング映像が解禁!

侯孝賢(ホウ・シャオシェン)プロデュース、台湾ニューシネマの系譜を受け継ぐ俊英・シャオ・ヤーチュエン監督による台湾・日本合作映画『オールド・フォックス 11歳の選択』が6月14日(金)より新宿武蔵野館ほかにて全国公開。優しい父親役を演じたリウ・グァンティンのサックスを熱心に練習する人柄がわかるメイキング映像が解禁された!

◆台北金馬映画祭で4冠達成の感動のヒューマンドラマ、待望の日本公開決定!

バブル期の到来を迎えた台湾。11歳のリャオジエ(バイ・ルンイン)は、父(リウ・グァンティン)と二人で台北郊外に暮らしている。自分たちの店と家を手に入れることを夢見る父子だったが、不動産価格が高騰。リャオジエは現実の厳しさと、世の不条理を知ることになる。そんなリャオジエに声をかけてきたのは、“腹黒いキツネ”と呼ばれる地主のシャ(アキオ・チェン)だった。他人にやさしい父と違い、他人なんか見捨てろと言い捨てるシャ。果たしてリャオジエは、どちらの道を歩んでいくのか…。

1989年『悲情城市』でヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞。2015年『黒衣の刺客』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞。小津安二郎への敬愛から『珈琲時光』を製作し、昨年10月には引退を発表した侯孝賢。そんな侯孝賢監督作品の助監督を務め、台湾ニューシネマの系譜を受け継ぐ俊英・シャオ・ヤーチュエンが監督を務めた本作。これまでのシャオ・ヤーチュエン監督作全てのプロデュースを侯孝賢が務めており、本作が最後のプロデュース作となる。昨年の東京国際映画祭でワールドプレミア上映され、人生の選択肢を知って成長していく少年と、彼を優しく見守る父の姿に心打たれる人が続出。2023年の第60回台北金馬映画祭で監督賞、最優秀助演男優賞(アキオ・チェン)、最優秀映画音楽賞、衣装デザイン賞の4冠を達成。5月16日に発表された、2024台北電影奨では、本作が10部門でノミネートされるなど、新たな台湾映画の傑作が誕生した。

主演のリャオジエには『Mr.Long/ミスター・ロン』などで日本でも知られている日台のダブルで、台湾では神童と呼ばれる天才子役バイ・ルンイン。そして日本でもスマッシュヒットを記録した『1秒先の彼女』のリウ・グァンティンがW主演としてリャオジエの父親役に扮し、慎ましやかに支え合いながら生きる父子役を演じている。リャオジエに影響を与える“腹黒いキツネ”(オールド・フォックス)と呼ばれる地主のシャ役には、本作で台北金馬映画祭最優秀助演男優賞に輝いた台湾の名脇役アキオ・チェン。シャの秘書役に『怪怪怪怪物!』のユージェニー・リウ。そして、門脇麦が経済的には恵まれているが空虚な日々を生きる人妻・ヤンジュンメイを演じ、初の台湾映画出演を果たした。

この度解禁されたのは、リャオジエの父親のリャオ・タイライを演じたリウ・グァンティンの人柄が伝わるほっこりかっこいいメイキング映像。本作ではタイライは趣味でサックスを夜な夜な吹いているシーンが出てくるのだが、サックス奏者の役というわけでもないのにリウ・グァンティンの役作りは半年前に遡る。

毎週マンツーマンのレッスンを続け、実直にひたすら吹き続ける。ほんとにごくたまに軽口を叩く程度だ。そんな貴重なリウ・グァンティンの軽口映像が解禁!メイキング映像では、先生とマネージャーから毎週進歩が早いですと褒められると、「(マネージャーに)どうせ最後の方のレッスンしか知らないんでしょ」とこれまでの苦労を思い出したのか苦言を呈すると、「始めた時を記録している」と初期の頃からちゃんとチェックされていたことを知ると、先生に「先生ありがとうございます。いつかソロリサイタルを開くよ。冗談だよ(笑)」と最高の笑顔でジョークを言うなんともキュートなグァンティンに癒される彼の真面目でお茶目な人柄が伝わってくる映像だ。

さらに、レストランの給仕長の仕事をしながら幼い息子と慎ましやかな生活を送りながら、いつか自分たちの家を買い、亡き妻の夢だった理髪店を開くという夢を持つタイライは、独学で散髪の練習をしたり、リャオジエの訪問着を手作りで拵えたりしていたのでグァンティンの役作りの苦労は多岐にわたっていた。グァンティンは「僕たちが生きている現代とは全く違う時代の人なので彼に近づけるよう哲学や内面の思考について書かれた本を読みました。大変だったのはミシンです。器用ではないので、足踏みミシンには苦労しました。あとはサックスも半年ほど練習しましたね。他には、当時のことを知るために、昔の時代を背景にした映画をいくつか観ました」と語っている。

長期に渡るグァンティンの役作りの集大成である本編は是非劇場で!

『オールド・フォックス 11歳の選択』
6月14日(金)新宿武蔵野館ほか全国公開

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